コンパスの思い出
私は6年生の頃,文房具屋で良いコンパスはないか相談しました.すると文房具屋のおじさんは製図用のコンパスを出して,半端になったから安くしておくといいました.それは父が持っていたセットの中で見た高そうな製図用コンパスでした.ドイツのものだとか言っていたような記憶があります.買える程度の値段でした.それを買ってからずれない円が気持ちよく描けるようになって,ますます図形が好きになりました.コンパスは大事です.この日記を書いたのは2017年7月時点のことですが,そのとき,数教研ではPENPASSというコンパスを子供達にプレゼントするという話を聞きました.ほとんど製図用のものと変わらない格好の良いデザインです.正確なコンパスを使うことは算数の学習に必要なことだと思います.私は子供の時のコンパスへのこだわりを想い出しこの話をしました.
■直線定規とコンパスだけを有限回繰り返し用いて作図できる長さは
2つの有理数の,加法,減法,乗法,除法,開平だけです.開平を繰り返せは,2のべき乗根(4乗根,8乗根,...)は作図できます.https://note.com/sgk2005/n/n021e03531ce2/edit
結局,直線定規とコンパスをいくら巧妙に使っても,p+q√r (ただし,p,q,rは有理数) の型以外の長さは作図できません.ギリシャの3大作図問題の1つ2倍体積の立方体を作るには3乗根の作図が必要なので,直線定規とコンパスでは不可能です.
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