ストロー多面体の構造安定性
ストローと輪ゴムで凸多面体を作ります.
輪ゴムの働きは,結節点でストローの長さを変えないように固定しますが,ストロー間の角度は固定しません.つまり,このような構造を建築ではトラス構造と言いいます.
皆様の常識通り,2次元の多角形では,3角形は安定で,4角形は安定ではありません.
多面体の面がすべて3角形で出来ていれば,変形しない多面体ですが,1つでも3角形でない面(4角形や,5角形や,....)があると変形が起こります.
以下の多面体は,すべて3角形の面で出来ているので安定です.
これも,皆様の経験通りで感覚的にわかるでしょう.オルルクは以下の4角形面が含まれる模型を提案しましたが,実験すると変形してしまいました.
これらの事実は,力学的には常識で自明と思いますが,数学的には証明が必要で,コーシー,アレクサンドロフの定理が関係あります.
この記事は,Kvantik,No3,2018のDmitry Panov, Alexandra Pushkar, Dmitry Chebasov の記事を参考に作成しました.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?