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今年もヘンだったのか?ブリット・アワード
今月もブリット・アワードについて書いていきます。
先月のnoteはブリット・アワードのヘンだと思った事を書いています。
さて、今年はヘンだったのでしょうか?
…結論から言うと近年稀に見る改革の年でした。
女性アーティストの大躍進
今年注目すべき人はなんと言ってもRAYE(レイ)です‼︎
彼女は前人未到の6部門受賞を達成しこれまでブラー、アデル、ハリー・スタイルが保持していた4部門受賞の記録を大きく塗り替えました。
しかもそのうちの1つ、『最優秀ソングライター』は女性初の受賞者という快挙!
これまでの最多受賞者が白人だった中、多国籍ルーツのあるRAYEが新たな記録を樹立したのはとても意味のある事だと思います。
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海外勢も女性アーティストがたくさん受賞しました。
『最優秀インターナショナルアーティスト』にはSZA(シザ)、『最優秀インターナショナルグループ』にはボーイジーニアス『最優秀インターナショナルソング』にはマイリー・サイラスの「フラワー」、そして『グローバル・アイコン』にカイリー・ミノーグが選ばれました。
特筆すべきはやはりカイリー・ミノーグですね。
ベテランが中々受賞できないブリット・アワードでの受賞、2002年のパフォーマンスをセルフオマージュした演出など若手に負けないパワフルさを魅せつけました。
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今年は全17部門中12部門、しかもそのうちの半分を1人の女性アーティストが受賞する劇的な年となりました。
ブリット・アワードは結構極端な所はありますがマイノリティへの配慮をしようと思ったらここまでするんだって所を見せましたね。
個人的には…
劇的な変化を遂げたブリット・アワードでしたが個人的には非英語圏アーティストへの門戸がまだまだ開かれていないのが課題じゃないかと思っています。
グラミー賞だと中南米系アーティスト向けの賞があったり近年
世界進出を果たすアジア系アーティストが増えてきている中グラミー賞よりもノミネートされるアーティストが少ないのが現状です。
いつか日本からブリット・アワード受賞者が出てきたらとても夢があると思いますよね!
あとはやっぱり…ローリング・ストーンズが受賞しなかった事ですかね。
今回ノミネートしていた『最優秀オルタナティブ/ロックアクト』はブリング・ミー・ザ・ホライズンが受賞し、またもや初受賞ならず。
功労賞があったはずと調べてみたらカイリー・ミノーグの賞が功労賞に当たるものだったんですね。
メンバーがお元気なうちになにかしら受賞してほしいなと思ってます。
白人男性優位と言われるイギリス音楽界で変革を見せた今年のブリット・アワード。
これが今年だけなのか今後も続くのか、また他の課題も解決していけるのか、来年以降も目が離せないです。