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「第1回 SGDメンバーミーティング in 宮城」 震災遺構視察レポート 2023年5月23日(火)

震災遺構視察レポート

「誰のためのみどりかを考える」

 このたび、SOCIAL GREEN DESIGN(以下SGD) メンバーの皆さんを対象とする第1回メンバーミーティングを仙台と石巻を舞台に1泊2日で行いました。
一箇所目の仙台都市緑化フェア見学に続いてメンバーの皆さんは石巻市に移動し、震災伝承交流施設MEET門脇を中川政治さん(公益社団法人3.11メモリアルネットワーク)にご案内していただきました。

ヒアリングから作ったマップを説明する中川さん

 震災伝承交流施設MEET門脇とは、東日本大震災の津波により甚大な被害を受けた石巻市で、震災伝承の活動を行なってきた公益社団法人3.11メモリアルネットワークが、石巻南浜津波復興祈念公園の開園、震災遺構門脇小学校整備を期に2021年3月に新設した施設です。

震災伝承交流施設MEET門脇 公式サイト

 当時の小学生が震災が起こった日、どのような1日を過ごしたのかなど率直でリアルなことを知ることができる場所でした。中川さんの言葉で「民間の施設だからこそ失敗したことを失敗したとちゃんと言える」という言葉がすごく印象に残りました。たくさんの住民の皆さんの声をこの12年間一つ一つ丁寧にヒアリングされてきた中川さんの説明はとても興味深く聞き入ってしまうものでした。

震災が起こった日を漫画にしたものを見ている様子

 震災伝承交流施設MEET門脇を見学した後は、石巻南浜津波復興記念公園を案内してくださいました。この日は午後から雨が降ってきたので公園全体を見ることはできませんでしたが、中川さんに石巻南浜津波復興記念公園についても案内していただきました。

石巻南浜津波復興記念公園の植栽について説明を聞く様子
石巻南浜津波復興記念公園を見学している様子

石巻南浜津波復興記念公園の植栽は、最初から自然に生えていたように混植で作られています。


混植させているエリアの様子

 私自身大きな公園がまちにできることは良いことだと思い込んでいましたが、全ての人にとってそれが良い方向に向かっているわけじゃないことを感じました。
誰のために存在すべきなのか、誰とつくっていくべきなのか、何かをつくる上で大切にしなくてはいけないことを考えさせられました。

 夜は追分温泉に泊まりました。追分温泉は1度行ったらみんな大好きになってしまう程、料理も美味しく、温泉も風情があるとても素敵なお宿です。


追分温泉の外観の様子

美味しいご飯を食べながら、今日見てきたことや感じたことを参加者の皆さんと語り合いました。
どなたもご自身で事業をなされている人たちなので、とても貴重なお話を聞くことができてとても充実した1日になりました。

豪華な夕食
夕食を食べながら話す参加者の皆さん

 次はSDG メンバーミーティング in 仙台・石巻 2日目に訪れた、ソーシャルグリーンメンバーの佐藤尚美さんのプロジェクト「平地の杜」の現場をレポートします!



テキスト:上野山波粋(株式会社フォルク)
写真:飯島友輝(株式会社フォルク)

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