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日本の文化伝統は「形」で遺す ~禮とは何か?~

「禮」はお辞儀の種類のひとつです。

非言語のコミュニケーションであり、私たちは自然に使い分けを行っています。
※神社参拝のお辞儀も名称は違いますが意図は同じです。

座禮

禮は「最高の道徳である『仁』を具体的な行動として表したもの」です。
克己復礼:私心を克服して礼を重んじること
とも言われていますので、「自律」にもつながります。

「礼に始まり礼に終わる」があり、主に、剣道など「武道」の精神・あり方について表現している言葉です。

試合では作法を守り、相手への敬意を示すことが何よりも重んじられるべきである、ということを伝えており、「礼をもって試合に臨むことは勝敗よりも重要である」という価値観です。

風の強い時に、湖の湖面には波が立ちます。
空に月が出ていても、波が立っているときには月の姿は湖面に映りません。
心は湖面のようなものであり、心が静まっているからこそ、月の姿を正しく映し出すことができます。
心が静まると、察することもできるようになります。
「禮は心を静める」とも表現できます。

行うのにはたった数秒しかかかりませんが、深い意味を持っています。
禮を行う目的ですが、2つあります。

①「礼」:他者と和する・調和する、自律する
②「禮」:1日1分かからない習慣であり「習慣化形成」を行う

多くを説明せずとも、何んとなしに伝わるのが日本の伝統文化だと思います。

日本の文化伝統は「形」で遺している、と言えるのかもしれません。

お辞儀の語源と種類


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