アクティブリスニングのための11のステップ ①ゼロポジション
「アクティブリスニング」は、「積極的傾聴」と訳される場合があります。
会話(コミュニケーション)により、話し手が自ら問題解決するためのサポートを行う「訊き方・聴き方」と言えます。
積極的に訊き(質問し)積極的に聴く(コミュニケーションの目的を意識する)ことが必要になります。
「アクティブリスニング」(傾聴)で大切なことがあり、「相手が」質問に答えることにより「行動変容」が起こること、と言えます。
つまり「必要なリソース(答え)は既に持っているということです。
アクティブリスニングにもステップがあり、「11のステップ」と呼ばれています。
ゼロポジション
同じ言葉を繰り返す
接続詞を使う
承認(Ackowledgement)
フィードバック
提案する
要望する
質問をクリエイトする
沈黙する
メタコミュニケーション(Meta-Communication)
お互いの同意を確認する
今回は、「①ゼロポジション」について、書いてみます。
アクティブリスニングのために必要なことは、大きく2つあります。
自分の反応を意識してコントロールすること
自分が反応を選ぶのであり、反応してしまうのではないこと
「主体的に聴く」ということが必要なことであり、
自分が反応をスタートさせ
自分が反応を変化させ
自分が反応をストップさせる
こととなり、そのための基準のポジションが「ゼロポジション」です。
パソコンで文字を入力する際に・・・
まず指を「ホームポジション」に置く
指を前後左右に動かしてキーをタイピングする
タイピングの度にホームポジションに戻る
を行いますが、この「ホームポジション」のことを、アクティブリスニングでは「ゼロポジション」と呼びます。
具体的には、「相手が何を言ってきても反応しないでいるポジション」のことであり、
頷かない
表情を変えない
姿勢を変えない
ポジションのことを言います。
実際のコミュニケーションで「ゼロポジション」そのものを使うのは稀ですが、ゼロポジションを練習しておくことは大切なことであり、なぜならば「自分が反応を選ぶのであり、反応してしまうのではないこと」だからです。