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2025年1月から著名投資家が投資助言を行う新たなファンドがスタートします。

T:我々が注目してきた新興の運用会社「fundnote」が新たな投資信託を打ち出していた。

A:fundnoteは本年12月13日に「fundnote IPOクロスオーバーファンド(愛称:匠のファンド あけぼの)」を組成。このファンドはクロスオーバーファンド。IPOから5年以内の中小型株式を最大50銘柄程度組み入れるとともに、投資後2年以内にIPOを目指す未上場株式にも、信託財産の純資産の5~10%程度の割合で投資する。こんなエッジの効いたファンドを組成したばかりですよね。

T:驚いた。fundnoteは本年12月25日に新たなファンドに関する有価証券届出書を提出していた。

A:今度のファンドはどんなファンドなのですか。

T:正式名称は「fundnote 日本株Kaihouファンド」。愛称は「匠のファンド かいほう(Kaihou)」。まだ有価証券届出書の効力は発生していない段階だけど、2025年1月27日から運用が始まる予定。

A:fundnoteは自社を「絶対リターン型のアクティブファンドを展開する直販のファンドプラットフォーム」と説明していますが、本当にファンドプラットフォームだったのですね。

T:まさかこれほど立て続けに来るとは思っていなかった。今度のファンドも委託会社兼販売会社はfundnote。但し、株式会社Kaihouが投資助言を行う。つまり実質的な運用はKaihou社が行う形。

A:株式会社Kaihouですか。初めて聞く名前です。

T:株式会社Kaihouは2023年設立。「ニッポンの家計に貢献する」をミッションに掲げる投資顧問会社。「株式市場が気がついていない企業本来の価値と市場価格との乖離をアルファと定義し、これを追求する。獲得したアルファを家計に循環させることで日本の解放を掲げる」とのこと。竹入敬蔵氏と、著名な個人投資家として活躍されていた井村俊哉氏が代表取締役を務める会社とのこと。

A:これまたエッジが効いたファンドを組成するわけですね。

T:井村氏はお笑い芸人を経て個人投資家として大成功された真の実力者。

A:運用の世界は同じような教育を受けたサラリーマン運用者ばかりで、実はあまり多様性がないように感じていました。そんな中、fundnoteはこれまた仕掛けましたね。

T:さすがだよね。日本国政府が新興運用業者促進プログラム(日本版EMP)を実施し、新興の運用業者の活躍を期待している中、期待をはるかに上回るような存在がfundnoteではないだろうか。

A:元お笑い芸人ということで、プロの運用業者の中には、面白く思わない人もいると思いますが、プロの運用業者の中で、井村氏と同じような実績を残せた方がどれだけいるのか疑わしいですね。

T:それで「かいほう」だけど、トップダウンとボトムアップのアプローチを組み合わせて、本源的価値が市場価格から著しく乖離している企業へ集中投資を行う。20銘柄程度とのことだから超・厳選集中投資。またKaihou社は投資先へのエンゲージメントにも力を入れるとのこと。「経営陣への粘り強いエンゲージメントによりカタリストを創出し、IR・資本効率・ガバナンスの改善を通じて、αの顕在化を図る」とのことだよ。

A:面白いファンドが誕生しましたね。申込みが殺到しそうです。

T:信託金の限度額は1,000億円。すぐに埋まると思う。信託期間も設定されていて2035年9月25日まで。よって運用期間は10年8か月間。当初の申込期間は2025年1月10日から1月24日まで。継続申込期間は1月27日から12月25日まで。つまり、申込みが可能なのは2025年いっぱい。但し限度額の1,000億円に達したら購入できなくなる。申込単位は100万円以上1円単位。

A:我々も急がないといけないですね。

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