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芸能人から見る不貞と親権

元AKB48の篠田麻里子さんの夫との別居報道についてNEWSポストセブンが詳細を報じました。夫が篠田さんの不倫を疑ったことに始まり、娘を連れて別居、篠田さんは半年も愛娘と会えていません。これは日本の探偵が最も得意とする浮気調査、各国報道機関が追及する親子断絶問題が重複して起きてます。NEWSポストセブンの記事から篠田さんのケースを解説します。
(2023年1月3日追記あり:以下は不貞事実が確定でない状態での想定です)


不倫疑惑の経緯

篠田さんは2019年に結婚、娘1人を出産し〝娘ファースト〟と呼ばれるほどのママドルとして活躍していました。しかし今年の春頃から、篠田さんは娘の就寝後に外出する機会が増え、実業家のXさんと2人で会うようになりました。夫はこれを追及すると、篠田さんはあくまで仕事として付き合いであると反論を重ねていたようです。

両人サイドは以下のようなコメントが掲載されています。

(夫)
衝撃的な場面を目撃した
(夫の知人)
Xさんは複数の物件を所有し、その中にはタワーマンションのオフィスもある。篠田さんとXさんがそこで朝まで過ごしたことがあった。
篠田さんがXさんと会うときのメッセージやりとりなどが収集済で、夫は不貞の証拠として提出する可能性がある

(篠田さんの知人)
篠田さんの不倫は絶対ありません。深夜にXさんのオフィスを訪れて朝までいたのは打合せです。オフィスだからベッドもないし、性交渉はできません。育児のため日中に仕事ができない彼女に不倫を疑うのはひどい。

NEWSポストセブン(2022.12.01)より

オフィスで不倫?

不貞の要件の一つに「対象が2人きりで住居・ホテルに一定時間以上滞在すること」が挙げられます。密室に2人きりなら性交渉がなかったとは言い切れないからです。しかし、Xさんのように自宅兼オフィスのタワマンであれば「仕事の打合せでした」という主張が通る可能性があります。このような場合、ツーショットや食事中の写真、メッセージのやりとりなどを提出し証拠をさらに強化します。

そのため夫は篠田さんがXさんのタワマンに出入りした写真に加え、不貞事実が具体的わかるメッセージ画像等が欲しいところです。
一方の篠田さんは、夫がどれだけ証拠を持っているか、疑心暗鬼な状況のため、知人から援護コメントを堂々と出せています。

芸能人の浮気調査

Xさんのタワーマンションの出入撮影を、篠田さんが警戒したことにより撮影できず、目視だけに留まったというパターンは、よく起こり得ることです。芸能人であればスキャンダルに対して特に留意してますから、追手を巻いてからマンションに入ったり、マンションに入らないで予定を取りやめることもあります。不倫相手のマンションの前で2人は別れ、あえて時間差で入ることで「同じ部屋には入っていない」と言い訳する人もいます。

記事の写真からも篠田さんは帽子、サングラス、マスクをして十分に気をつけていたことが伺えます。(但し、この画質の写真でもわかるくらい芸能人のオーラが出てるので、変装は甘い)

いずれにせよ篠田さんは不倫問題に関しては若干余裕が見られます。
ちなみに芸能人のような調査は難易度の高さから成功報酬型プランがよく採用されます。100万円とまとまった金額を支払う代わりに、限度はありますが、従来価格より破格の回数で調査をします。

浮気されても親権が取れないなら?

相手の不倫を知り離婚を覚悟した男性はよく「不倫した妻に責任があるから、私は子供の親権を取れますよね?」と尋ねます。しかしながら親権は「より子供の養育に利益である者」に決まり、夫婦間の過失はカウントされません。ざっくり言えば(1)より子供と長くいる方(2)母親優先(3)最後は経済面という順番で決まります。

不倫された側にとっては家庭を壊された挙句、子供まで奪われるかもしれない境遇です。くやしいです。男性でいて、妻と経済力の大差がない場合、より長く子供といることしか親権を取ることができません。だから子供を連れて別居する衝動が思考に起こします。

この一連の、配偶者の同意を得ずに子供を連れて勝手に別居するというのが「子供の連れ去り」です。裁判所は子供のことを考え、子供と長くいる者に親権を与えます。実質、連れ去った親が親権を得るのです。一応面会交流の取り決めはありますが、親権を持った親が理由をつければ面会をさせないことも事実上できます。面会交流を目の当たりにさせ、養育費の交渉さえ可能です。

今年、子供の連れ去りは正当な理由がない場合は未成年者略取誘拐に当たると警察庁から名言があり、刑事面での強化が図られている最中です。子供の連れ去りは国内だけでなく、海外から日本に連れ去るケースもあります。海外では連れ去りを「Abduction=拉致」と呼び、懲役のある罪状です。

親権の前哨戦〝監護者の指定〟

現在は監護者指定の調停中であり、これは裁判の進行中に子供は父母どちらと一緒に住むかというもので、年内に目処が着くと記事にあります。子供と同居すれば親権を得やすくなるので、これは離婚訴訟の重要なスタートラインです。通例、連れ去る側はDVを主張することがテンプレートですが、今回どのような見解を述べるかポイントです。親権については同月、法務省にて共同親権中間試案のパブリックコメントも募集され注目が高まります。

追記(2023年1月3日)

2022年12月23日
文春により篠田さんとXさんの〝肉体関係〟がわかる証拠を夫が取得済であることが判明。LINEの履歴にXさんマンションの出入りと、月経管理周期アプリに性行為の記録があり、Xさんと接触した日と一致。
▶︎▶︎▶︎私は「メッセージに性交渉が事実とわかる内容がない」と推測していましたが、事実は大きく上回りました。

2022年12月28日
週刊女性PRIMEにより、篠田さんが監護者に指定されたと報道される。以後、夫と篠田さんが直接不倫について話す音声がSNSに流出。
▶︎▶︎▶︎不倫は親権の過失に該当しないので、篠田さんが99%親権を取る状況。音声を流出した夫に非難と同情が寄せられる。こんな高葛藤事案でも、日本の親権制度は必ずどちらかに別れることに疑問の声が挙がる。

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