#3 夫婦関係を修復したい
離婚したいと言われた話し合いの翌日に「もう一度チャンスをください」と伝え、夫が我慢してきたと言う項目をクリアすべく、とにかく仕事に家事に全力で励んだ。
やろうと思えば出来なくはないことだけど…とにかく疲弊していく心と身体…
やっぱりかなり無理をしていた。
完璧を目指し、彼の心を繋ぎ止めようととにかく必死だった。(これは、今振り返ってみると間違った努力の方法だったと思う。)
ご飯も彼の好みのものを毎日用意した。
彼にも「すごく頑張ってくれてるのは伝わってる。」と言ってもらえた。
だけど、続けて…
「でももう今更気持ちは戻らないから。」とも言われた。
毎日が悲しくて悲しくて地獄のようだった。
どんなに頑張っても、もう夫婦関係は破綻していたのだから…
それでも、1か月経たない頃、私が「一緒に買い物に出かけたい!」とお願いすると、この町で1番大きなショッピングモールまで連れてってくれた。
私の大好きな抹茶専門店のカフェに入ったり、私の仕事で使う名刺入れやTシャツも一緒に選んでくれたりした。
(もちろん少しめんどくさそうな雰囲気でだけど)
これが2人にとって最後にデートになるとは、この時は信じたくもなかったな。
完璧な妻を目指して奮闘し2か月が経つ頃、私の心の糸が突然プツリと切れてしまった。
それまではどんなに不安や不満があっても我慢して言わずにいたのに、もう耐え切れなくなってしまったのだ。
彼の仕事中に、その不安や不満を、あろうことかLINEにツラツラと並べ立てて、彼を責めた。最後には、「やっぱり私無理だ。もうこんなの続けられない。あなたの思い通りに離婚してあげるよ。」と捨て台詞まで吐いていた。
それまではわずかな会話があったが、この時を境に、彼は毎日夜中→朝方まで帰ってこなくなった。(それまでも結構遅かったけど)
仕事が休みの日も、外泊するようになった。本人は、私に会いたくないから「車中泊」をしたのだと言っていた。
それからも、毎日ご飯を作ってラップをかけてテーブルに並べていたが、朝までそのままきれいに残っていることが増えた。
朝起きて、前日のそれを捨てる日が続いた。悲しくてたまらなかった。
別れると言ったり、やっぱり別れたくないと言ったり、私が無理矢理夫婦でいようと過ごして1年が経過しようとしていた翌年の6月末。
彼は、取引先と飲み会があるから1万円を貸してほしいと言った。
これまでにもそんなことがよくあったが、疑わないように気をつけていたし、どこかで信じていた。
しかし、この日はもう嫌な予感が止まらなかった。
それは、長男が高熱を出したことをLINEした時に、普段なら子供のことに関しては、「早く帰ります」とか「大丈夫そう?」となりそうなところ、そっけない返信しかなく、朝まで帰って来なかったからだ。
そこから、もう離婚することに腹をくくって、証拠を取ることにした。
何の証拠か?もちろん不倫の証拠。
これが今思えば最も良くない選択だったかもしれない。