そもそもSlow Foodとは?1
こんにちは!現代表のRinoです!
この記事はSLow Foodの実態が気になる方に読んで頂ければと思います。
Slow Foodとは食の大きな団体。
「おいしい、きれい、ただしい(Good, Clean, Fair)食べ物をすべての人が享受できるように」をスローガンに、政府機関といった上の機関から社会課題を解決するのではなく、地域の声を聞いて社会課題に挑む草の根運動です。
・・・こちらで伝わったでしょうか?
起源から話しますと、始まりは1980年代ごろイタリア、ピエモンテ州ランゲ地方の小さな町ブラの地元ワインの愛好協会から始まりました。
そこから、「バローロ連合協会」として地元の生産者が集まるようになり、さらには創始者カルロ・ペトリーニ(彼はジャーナリストであったのです)が目をつけ、イタリア左派の「文化余暇協会ARCI」と結びつき「アルチ・ゴーラ」を結成。(ちなみにゴーラは「食い意地」という意味、イタリアの茶目っ気が光ります(笑))
左派系新聞のグルメページでの連載によって活動を広めていきました。
要するに、生産者の労働組合であるといえます。
「地元の食材の美味しさをもっと広めていきたい!」「第一次産業で働く私達にもっと適正な値段を!」こうゆう声が集まりSlow Foodは結成されました。
(もちろん先住民といった文脈からのメンバーもおり、一概に労働組合であるとは言っておりません)
その生産者の連合体が今は160か国以上に支部がある国際組織にまで発展した訳は、
・加入している生産者のつくる食材の質が本当に良かったこと
・その食材を求めて多くの著名人がパトロンになったこと
であると個人的に考えております。パトロンとは「芸術家・芸能人・団体などを経済的に支援し、後ろ盾となる人」です。富裕層もしくは富裕層ウケする人たちが歴史的にこちらに当てはまります。
日本では春闘などの字面の影響から労働組合に対して野蛮なイメージをもち「ストライキなんて意味もないし、なんて物騒なんだ」という考えの人が多くいると思います。ヨーロッパでも同じような認識はあります。
ただ、その野蛮だと思われていた組織を例えばミシュランのシェフがバックアップしたりすることで、世間のイメージががらりと変わります。
あくまで個人の見解ですが、そのような背景によってスローフードは今では世界中で認識される団体まで発展したのかなと考えております。日本においては、前衛団体はあったものの、2016年に現日本スローフード協会が発足しました。これから日本でもスローフードが馴染んでいったらいいなと願っております。だって、スローフードに関わる生産者さんの食品は本当に美味しいのですから!