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Slow Food の現状での立ち位置とこれから(読書感想)

こんにちは!SFYNTの代表のRinoです。

こちらの記事は朝日新聞出版/2014年1月出版/速水健朗著『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』を参考に日本でのSLow Foodの立ち位置、そしてこれからを自分なりに推測しています。
※まだ勉強不足だと思うので、随時更新していきます💦

まずイタリア人の同僚?上司?先輩?によると、スローフードのイタリアでの立ち位置はこんな感じなんだそうです。

(汚いメモでごめんなさい、、、)

イタリアでは'osterie'という大衆食堂に当たる語があり、そのガイドをSlow Foodが監修しています。Slow Food=大衆向けなのです。

フォアグラとかキャビアとかの美食家が通う高級志向のレストラン、マクドナルドを始めとするジャンキーで低所得層や若者に人気のファストフード店、そして地域の食材を使い、歴史的な調理方法に則る比較的誰でも手の伸ばしやすい価格で販売するスローフードです。 (ガイドブックに掲載されるお店の名前はそのまんま、ただ「スローフード的な店」と知られています。総称あるのかな、、、)

しかし、日本だとSlow Food=アッパーミドルより富裕層向けなのが現状です。

価格だと1,000円~3,000円のカフェ、レストランが一般的な大衆向け。これらの中に自然食的な食堂はいっていますが、まだ日本におけるスローフード的な店分別はされていません。有機栽培でなかったり、地域の食材を用いていなかったり、ましてや伝統的な日本料理ってどこからや?という議論中です。

一般的にスローフード志向ってどういうこと?
という疑問に示唆を与えてくれたのが今回の本!

速水氏によると日本人の食への意識は分断されつつあり、大きく「フード左翼」と「フード右翼」に分かれるそうです。

フード左翼・・・オーガニック・自然派農法の食材/健康志向/ファーマーズマーケット等で買い物/ベジレストラン(個人農家と契約)で外食

フード右翼・・・化学肥料・農薬を用いて育てられた食材/ジャンク志向/近所のスーパーで買い物/ファミレス、ファストフードで外食

こんな感じ。

そして、「都市富裕層」「クリエイティブ階級」がフード左翼へ、「地方中間層」「都市中間層」がフード右翼に流れるそうです。

ここでの「クリエイティブ階級」とは「都市生活における使い捨て文化に嫌気がさした人々」のことを指し、量より質派。無駄な物を避け、本質的に良い物を選ぶ人々のことを指します。個人的に私ココな気がする、、、(笑)


Slow Foodはどうやらフード左翼に所属されるそう。
(個人の印象ですが、海外は政治との関連性は強いように感じますが、日本はそこまでって感じです)

そして日本においては有機食材はまだ高く、SNS映えすることが外食業界においては今重視されています。

要するに日本のslow foodの問題は、
・オーガニック等の食材を選ぶのはどこかすましているというネガティブなイメージがあること
・そもそも日本食って茶色くて映えない(SNS発信に向かない)

なにより「食べ物は安くて当たり前」という観念があるかぎり、Slow Foodの食材が多くの人に支持されるのはまだまだ難しそうです。

しかし、食の選択に関して、ヨーロッパだけでなく、アメリカでも変化がみられています。1980年代(日本でも高度経済成長期)の「ラグジュアリー」重視から変わり、今では「カムフォート」重視の風潮が生まれているんです。

一例として、モデルのローラさんとかはサステナブル且つ着心地の良さを重視したブランドを立ち上げているように思えます。

この量より質という新しい流れは、日本にも生まれ始めていると感じます。
(ファッション業界とか芸能人プロデュースのブランドを選択する人が増えていますよね。こういった値段の高いものに手を出し、長く着ようとする質重視の文化といえます)

映え文化がピークを迎え、本質的に美味しいものを良きとする次の流行がうまれたとき、Slow Foodに注目が集まるように今から準備をしていく予定です!

また、自分が注目している地域活性化の文脈においてでは、国土交通省観光庁の計画の中でワーケーション等を目的とした長期滞在を勧めていくことを発表しています。

これからは多様な食の選択があることを尊重しつつも、地域の食文化を受け継げるように、来る流行に備えて準備をしながら、都会の人と地域の人を食で繋ぎ、お互いを労いあう良い関係性づくりに貢献できるよう、草の根からのアプローチ方法を考えていこうと思います!!

楽しい旅行私もしたいぞー!!がんばろー!!!




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