みのもんたと奇妙な電話【 クイズ$ミリオネア 】 (PS1)
テレビより難しい?
本作は2000年から2007年までフジテレビで放送していたクイズ番組「クイズ$ミリオネア」を疑似体験できるクイズゲーム。今となっては過去の番組となってしまったクイズ$ミリオネア。子供の頃は答えを考えながらワクワクしながら居間のテレビで観ていた…えっもう15年以上前なの‥.怖。
もちろんゲームでも司会はお馴染みの「みのもんた」又番組同様に「ファイナルアンサー?」と聞いてくるし、クイズ中もいろいろとコチラに話しかけてくるぞ。残念ながら問題は読み上げてくれない。
ルールはほぼ番組と同じで、四択の難問15問を一度も間違えず正解しまくって1000万円ゲットを目指すという流れだ。もちろん本作では貰える訳が無い。しかも本作はテレビで見ている問題より、こちらのゲーム版の方が問題が数倍難しいような気がする…実際10万円台に到達するのも結構至難の業だ。本格的ではあるがこれはいくら何でも難しすぎる。答えるたびにみのもんたのもったいぶった言い方が腹立つぞ。まぁそれが日本のミリオネアの味なのですが。
数問正解した後、一問クリアするたびに画面が切り替わりみのもんたのクイズを盛り上げる兼、煽り立てるセリフがいちいち入る。若干うざったいが、クイズ💲ミリオネアに出場している感は強く、番組の再現度はかなり高い。でも何度も遊ぶとスキップさせて欲しいぞ。
そして100万円になんとか到達した時にはもう問題文には、知らない文字が並んでいる。最後には僕も問題を解く事を諦め現代の英知“インターネット”などを駆使してやっと1000万円をゲット…いや、本当に自力で1000万円は厳しすぎるよ。
1000万円を獲得し、エンディングでは一体なにが起こるかと思いきや、オープニングと少しだけ違うおめでとうムービーが流れるのみ。そしてなんの意味もない小切手が映し出され、虚しさだけが残るぞ。
ちなみに番組の冒頭で行われる予選の「早押し並び替えクイズ」もあるのだがマルチタップがないと遊べない仕様になっている。残念。
奇妙なライフライン達
そして「クイズ$ミリオネア」といえば、回答者に3回だけヒントを与えるお助けシステム『ライフライン』が存在する。
答えを四択からランダムに二択にしてくれる『50:50』、会場のお客さんに答えがどれかアンケートをとる『オーディエンス』そして電話の向こうにいる仲間に問題を聞く『テレフォン』の3つだ。
「50:50」は単純に2択にするだけなのでそこまで問題は無いのだが「オーディエンス」は架空の観客に答えを募るのはあまり信用できるものではない。というかどういう基準で答えているのか。
そして最後に「テレフォン」これが凄い、青木やら磯貝やら名乗る知らない奴が電話に出て答えを教えてくれる。
しかしこれ、当たることもあるけど、外れる時もあるしであまりアテに出来ないシステムだ。「まったくわからん」と言われた時の絶望感はすごい。ちなみに声優は藤原啓治や進藤尚美などが青二プロの面々が演じておりなかなか豪華だぞ。思えば問題一つずつにボイスが用意されているのは凄い。
そしてやはり僕以外の人も難しかったのだろう、翌年には本作の難易度を落とし、子供から大人まで全年齢が楽しめるようにした「クイズ$ミリオネア わくわくパーティ」が販売されている。 こちらも問題が優しくなっただけで、それ以外はムービー含めほぼ一緒で煩わしい部分はあまり変わっていない。
本作は日本のクイズ$ミリオネアの雰囲気を完璧に再現しているところは素晴らしいですし、変わったテレフォンで当時観ていた友人達と笑いながらワイワイ遊ぶ分には盛り上がる一本ではないでしょうか。あと1人で遊ぶモノではないですね。さすがに悲しくなるので…。
※本記事は2010年の記事を加筆修正したモノです。
DATA
クイズ$ミリオネア
発売:アイドス・インタラクティブ
開発:アイドス・インタラクティブ、HothouseCreations、フジテレビネットワーク
対応ハード:PS1
発売日:2001年12月20日
ジャンル:クイズ
映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん