新感覚パトレイバー【 4DX 機動警察パトレイバー 劇場版 】(2020)
なんだかんだその料金の高額さから登場して日が経つのに未だに体験していなかった4DX。
しかしそんな自分にも観念する時が来た。僕の最も好きなアニメの超名作な劇場版をやるのだから見に行くしかない。新型コロナの影響で公開が延期されていたが無事札幌でも上映されたのは嬉しい限りだ。
そんな揺れやフラッシュ、風、水しぶきなどの演出を加えてくれる4DXで名作 劇場版 機動警察パトレイバーがどのようになるかと思ったら、これがまさに親和性の塊のような体験!
アバンタイトルの軍用レイバー暴走シーンでは自衛隊の戦闘ヘリがミサイルを撃つたびに耳元で風がシュッ!と吹き、軍用レイバーが蜂の巣になるシーンではこれでもかという大量のフラッシュと揺れでまるで自分も一緒に蜂の巣になるような体験だ。
しかもこの夜間の戦闘シーンは映画館の暗さと相まってフラッシュとの相性が抜群だ。
序盤の新宿での暴走レイバーを食い止めるシーンでは太田の二号機が川に突っ込んだ瞬間水しぶきが顔にかかってびっくり。冷却装置を破壊した時にはちょっとひんやりする演出まである。
電算室もクーラーが効きまくってるおかげでひんやりするぞ!
そして終盤、箱舟に乗り込むシーンはまさにこの4DXの見せ所の塊。第二小隊が箱舟に乗り込むシーンは台風。こちらも全身に水しぶきと風を浴び、夏の首都圏とは思えない寒さを体験しながら自分自身も箱舟に乗り込む気分に、更に突入してガードロボットを倒しながら走っていくシーンでは指揮車と同じ方向に座席が傾いていくのでアトラクション感が凄まじいです。そしてこのまま終始揺れとフラッシュ、そして台風の水しぶきに風と、これでもかと浴びます。浴びます!
まさに自分もその場にいるような感覚というのもあながち間違いではない気分にさせてくれますよ。あの箱舟での台風はこんなに寒かったんだね!
本作はもう何回と見た映画ですが、この4DX版はまさに新たな解釈と体験を与えてくれる今までとは全く違う劇場版 機動警察パトレイバーでした。
これは体験しなきゃ損ですよ!!!
DATA
機動警察パトレイバー the movie 4DX版
公開年:2022年 (オリジナルは1989年)
製作国:日本
配給:松竹
制作:スタジオディーン
上映時間:99分(オリジナルは100分)
監督:押井守
ジャンル:アニメ、SF