速さとは強さ 【 フォードvsフェラーリ 】(2020)
[注意:本文はネタバレを含みます]
男という生物の大半はけたたましいエンジン音とタイヤの燃える臭い、そして猛烈速さの虜だ。
フォード社長の怒りと逆境に駆り出された2人の男に課せられた任務はル・マン24時間耐久レースにフェラーリを出し抜き勝利する事。
車作りのプロフェッショナルと運転のプロフェッショナルのタッグでフェラーリにアッと言ってもらおうじゃないか。
男の友情物語はどこまでも荒削りで泥臭くそして熱い。
特に熱いのはやっぱり中盤のデイトナでのケンの猛進。もう音楽も相まって最高のシーンです。
そしてル・マンでは心臓が止まるかのようなクラッシュに手に汗握る攻防とドキドキが止まりません。
レーザーIMAXの力も加わりもう映画というより半分アトラクションのような気分で見る事ができました。
しかし終盤はやっぱり現実的な話になり、レーサーという商売柄の不幸といい、副社長の邪魔っぷりといいテンションが落ちる終わりかをしてしまったのがちょっと残念です。まぁ実話だからしょうがない。
にしてもシェルビー演じるマット・デイモンの男っぷりといい、クリスチャン・ベールの狂犬っぷりといい最高でしたね。2人とも良い役者です。ホント。そんなわけで本作はかなり気合の入ったモータースポーツものとして文句無しの名作です。
DATA
フォードvsフェラーリ
公開年:2022年
製作国:日本
上映時間:153分
監督:ジェームズ・マンゴールド
関連作品
ちなみに本作をもう観たという方には更に深くこの話知る為に、本人達のインタビューと映像を交えてフォードとフェラーリの戦いを追った「24時間戦争」というドキュメンタリ作品をオススメします。
ちょっと字幕が読みにくいけれど、映画では語られない事が山ほど出てくるのでこの映画を見た方には楽しめると思います。
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