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ガッツリ系SFアクションお子様ランチ 【 ネメシス 】(1992)

最近アニメの見すぎでレンタル洋画を見ていない僕の前に現れたのは、TUTAYAのシブい映画セレクション『発掘良品』のシールが貼られたアクション映画。このシリーズは大作ではないけれどなんだかんだでいい映画が多いんですよね。まぁこんなパッケージ見せられたら借りない訳にはいかないじゃないですか。

あらすじ
2027年のロサンゼルス、地球上は荒廃し、人工臓器の開発により身体をサイボーグ化する技術が普及し、負傷した身体の一部をサイボーグ化することが普通になっていた。
ロボット工学関連の犯罪専門のLA市警捜査官、アレックス・レイン(オリヴィエ・グラナー)も身体の一部をサイボーグ化され、犯罪者を射殺するため奔走していた。
ある日、アレックスはデータチップを盗んだ女性サイボーグを葬った直後、仲間のテロリストグループと銃撃戦となるが、彼らは人類の未来を守るため機械と戦っていると聞かされるのだった。
重傷を負い意識を失ったアレックスは、再び手術を受けて身体の大半をサイボーグ化される。その後、仕事に嫌気が差し警官を辞めコンピューター・チップの密売人に身を落としたアレックスは、手術の際、彼の心臓に植え付けられた爆弾のために、
起動スイッチを握る元上司ファーンズワース長官(ティム・トマーソン)から、5年前に統合されたアメリカ大統領と日本の内閣総理大臣による会合の警備プランデータの入ったチップを元恋人ジャード(マージョリー・モナハン)から取り戻すという命令だった・・・。

Amazonより引用

サイボーグ美女軍団、二丁拳銃にアタッチメントが付きまくった銃、登場人物はほぼ全員サングラス、主人公はロングコートと初っぱなから飛ばす本作はカルビとステーキとしょうが焼きにラーメンまで付いた中学生オタク男子の胃袋をターゲットにしたような作りの映画だ。

ニューヨーク1997にブレードランナー、ボディスナッチャーに男たちの挽歌と「俺もお前らも大好きな映画」をちゃんぽんしまくった作りは胸焼け必至の作りだ。主軸の話はそこそこにしてほぼ銃撃戦アクションしかないぞ。野菜的なシーンなんていらないんだよ!

見所はやっぱり敵のアンドロイド的描写、顔が割れて銃が出てくるシーンは印象的だ。でもこの映画、アンドロイド描写がなければ背景はほぼB級アクションによくある廃墟やジャングルばかりなので世界観にSF感はほぼないぞ。まぁそこもこの映画独特の雰囲気があって良いのですが。

終盤はなんとさも当然のようにターミネーターが登場。ターミネーターとの殴り合いのラストバトルはかなり頑張った特撮でビックリ。まぁパクりなんですけどね。
それでもやっぱりこの当時のSF的にはターミネーターは外せないと思ったんでしょうね、なんだかんだ僕も「待ってました!」と叫んじゃいましたよ。

まぁ本作は完全なB級SFアクションなのですが、いろんなSF映画のエッセンスを詰め込みながら、破綻する事無くそこそこのスケールにちゃんと収まっていて、ダレる所も少なくテンポも良く楽しめる作品になっています。
思えばこれを超洗練させたのが後のマトリックスなんじゃないかなと思います。そんな訳で久しぶりに借りた映画は頭を1mmも使わない素晴らしい映画でした。たまんないね。


DATA

ネメシス
公開年:1992年
製作国:アメリカ
上映時間:95分
監督:アルバート・ピュン
ジャンル:SF、アクション



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