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所沢など埼玉西部ダイア5市の合併のメリット・デメリット

ダイア5市とは、「埼玉県西部地域まちづくり協議会」を構成する自治体、埼玉県南西部の所沢・飯能・入間・狭山・日高の5市を指す。当初は所沢・飯能・入間・狭山の4市(西武池袋線・新宿線沿線)だったが、日高市も加入した。

神奈川県横浜市や相模原市が成立するなら、「所沢市」または「西武市」として合併しても何ら問題ない。本来は川越市も含めて6市合併としたいところだが、最大でも、この5市または5市に町村を含めた7〜8自治体合併が妥当だろう。

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知られていないダイアプラン

ダイアプランは自治体関係者以外知られていないようだ。詳細はウェブサイトで公開されている。

埼玉県狭山保健所の管轄(所沢市・飯能市・狭山市・入間市・日高市)と一致しており、合併にあたって支障はない。保健所の住所は「狭山市」だが、最寄りは「入間市駅」であり、この5市についてはほぼ同一自治体の扱いで問題ないはずだ。しかし、2021年現在、飯能市の小児医療費の窓口負担無料の範囲は飯能市・日高市に限定されている。

合併によるデメリットは、郵便番号の変更や市外局番の変更。市町村合併促進のため、全国一律・全面的な見直しが必要だろう。

もうひとつのデメリットは小中学校や公立保育所の統廃合。ただし、居住エリアによってはプラスにもなり得る。市町村合併促進のため、やはり全国一律・全面的な見直しが必要だろう。

最大のデメリットは、当該自治体の過去の統計データとの連続性。これもまた、全国一律で町名(字名)ごとに集計し直せば、さほど大きな問題にはならない。

商圏と自治体境界線の一致を目指し

メリットは、広域化によるまちづくりのスケールメリット確保。似たような施設は市内2カ所程度でよく、浮いた予算で大型化できるだろう。5市のうち4市の市役所は公民館・コミュニティセンターに格下げし、老朽化施設は解体して売却すれば収益になる。

既に狭山市・入間市の一部、飯能市・日高市の一部、所沢市・入間市の一部はほぼ同一商圏となっており、同じ自治体のほうが都合がいい。自治体限定のプレミアム付き商品券が発行されても、自治体の縛りがあると使い勝手が悪い。

もし今後も、新型コロナワクチンの接種を市町村主体で実施するなら基礎自治体の広域合併は不可欠であり、合併を進めたくないなら、河野太郎氏が新著『日本を前に進める』で主張したとおり、企業健保を解体・縮小する、健康保険組合の制度改革が必要だろう。


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