【読了記録】今月読んだ本 ~24年7月編~
あっつい
古市晃『倭国 古代国家への道』 日本史には未だ解き明かされない部分も多いが、特に文字資料が皆無な空白の四世紀がその代表だろう。律令制度に基づいた国造りが行われた飛鳥時代では既に天皇制が確立されており、クニ同士が闘っていた時代から如何に制度が整ったのかについては謎が多い。文献資料だけでは大陸の書物や記紀を当たる他なく、それだけでも限界がある。本書では記紀などの史料、伝承などから倭国が成立していく過程を詳説した一冊である。
今日までに至る歴代天皇も万世一系ではなく