6月共通テスト模試③B③

第3問のBの問3ですが、この物語文全体のまとめ問題となります。ですから具体的な単語、固有名詞などが含まれる選択肢は正解になりにくくなります。地名や人名などのことですね。ある大きなテーマを主張する場合に、当然ながら具体例を用いて、最も言いたいことを補強していきます。ですが具体例は、読みやすい単語なので、頭に残りやすいわけです。出題者側はその脳の構造を利用して、間違いを選ばせようとするので、それに惑わされない冷静さが要求されます。
その反対に、本文の内容とは一見かけ離れているように見えて、実は正解になりやすい選択肢があります。本文の中にあるキーワードを別表現で言い換えた同義語が含まれている選択肢のことです。あるいは受験生が苦手とする「3語イディオム」や「多義語」の含まれている選択肢のことですね。どうしてこのようなことを長々と説明するかと言うと、実はこのBの問3の選択肢②の中に重要な多義語である「lesson」が含まれているからです。レッスンは授業ではなくて「教訓」と訳すんですね。これは受験英語では「must」です。物語文の中には必ず「教訓」が含まれてきます。例えば過去のセンター試験で出題されたものとしては、「身近にいる人の存在を大切にしなくてはならない」であるとか「他人の意見ばかりに左右されるのではなくて自分の感覚も信じて良い」といった内容のことがあります。ここの問題は、選択肢①③④を丁寧に消去するのが先決ですが、重要な多義語が見つかった場合は、それを選んで、時間の短縮を優先するのもありです。というよりも、重要な多義語を見つけられるように、多義語をどんどん覚えていきましょう。アップグレードには、80くらい掲載されているように記憶しています。

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