6月共通テスト模試⑥B①
問1は、2100年にアフリカの人口が多いんだけど、その理由は何か、という問題です。選択肢に目を通すと、④は絶対に無理です。今の時点でアフリカにいる人が歳を取りつつある、という文脈ですが、将来的に人口爆発する理由としては、完全にあり得ないですよ。発展途上国は、基本的には、高齢化社会ではありませんからね。このような予備知識は、スピード感を持って問題を解くのに、重要なスキルになります。ラッキー選択肢なので、消しておきましょう。軽く①②③に目を通して、③は正解になるかもしれないと。そういった予測を立てる余裕は今はないですよね。③は、今は発展途上だけど、80年後のアフリカは、発展しているかもね、という内容です。これが書かれていなかったら、正解は①になると思います。そこでどこを読むかですよね。第1段落なのか、第2段落なのか。キーワードは「2100年」なので、大急ぎで探しましょう。
第1段落の4行目に「2100」がありますね。その2行下に「highest birth rate」とあります。つまり、出生率が高いわけですね。「しゅっしょうりつ」と読みます。そのことは、人口の多さと強い関係がありますので、そのまま正解にてもよろしいかと。ところで、②を消しておきたいのですが、第1段落では、世界の人口の4割がアフリカに集中するとあるんです。そして選択肢②は、半分よりも少ないとあるんですね。4割もいるというプラスイメージと、半分もいないというマイナスイメージは、違います。プラスとマイナスは完全に180°違うんです。また③の、アフリカでは将来的に多くの都市が発達するというのは、本文に書かれてないんですね。
少し長くなりましたが、②③④は消去です。①は、1人の女性に対して生まれる子どもの平均数が多いという内容になっています。ですから本文中の「highest birth rate」と合うんですね。本文中の最上級「highest」は、本文中にあり、選択肢にあるわけではないので、言い過ぎの消去には該当しません。ここは、消去法を使って、乗り切って欲しい問題でした。Youtube「偏差値アップ英語職人」では、動画で解説しています。