6月共通テスト模試⑥A③
6月マーク模試の第6番の問3を解いてみました。問題文は「squatting」は何を主張するための具体例なのかとなっています。その単語を探すと、第4段落には見つからないので、第5段落を見ることにします。つまり第4段落は読む必要がなかったということです。そのような段落を読むことは時間の無駄遣いですね。マークテストはスピード重視ですから、不要な段落を読むことは、不合格に直結するんですよね。「squatting」は第5段落の3行目に見つかります。そこで考えなくてはならないのは、その単語の下の行を読むのか、それとも上の行を読むのかということです。「This is called squatting.」は「このことは“squatting”と呼ばれている。」ですから、上を読むことになりますね。つまりこの段落も、3行だけを読むことになりそうです。これは理論的に正解なのですが、違っていました。言い方は悪くなりますが、選択肢が良くなかったんですね。恐らくこのような良くない問題は、入試センターは作成しないかと考えます。ベネッセさんには申し訳ないのですが、悪問ですね。
選択肢①のなかに「illegal」という形容詞があります。この意味を知っていますか、という問題だったんですね。単なる知識問題になっているわけです。ですから、第5段落の5行目にある「against the law」の意味さえ分かれば、形容詞「illegal」と同義になるわけでして。
それで正解は①になるということです。第5段落は全般的にプラスの内容になっていますから、選択肢④の中に含まれる「problems」を見て、速攻で消去する受験生は、感心ですよ。また選択肢②の中の「no regard」は言い過ぎで消去します。言い過ぎとは、「always」「never」「only」「absolute」といったような全肯定であったり、全否定であったりする単語のことです。現代文の得意な生徒は知っているかもしれませんね。絶対ではありませんが、言いすぎる単語が含まれていると、正解になりにくいんです。「no」「nothing」もそれに該当しますので、選択肢②は消去です。
また、選択肢③も正解にはできません。③に含まれる「homes」は具体例のひとつです。第5段落には「shelters」という「まとめ名詞」があります。その具体例として「houses」「apartments」「factories」「office buildings」などが書かれています。その中の一つである「homes」を取り出してしまうと、部分的になってしまいます。「まとめ名詞」は大正解ですが、部分的な具体例は、正解ではないんですね。これは受験生が飛び付きやすい選択肢なので、入試センターは頻繁に使用します。この選択肢の作り方も、センター試験の時代から継続されている黄金律なので、マスターして欲しいですね。消去法で考えた場合、②③④は消えてしまいます。それで正解は①となるのですが、消去法を使わないで、すんなりと①を選ぶのは、秋を過ぎてからにしましょう。
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