6月共通テスト模試⑥A②
6月マーク模試の第6番の問2を解いてみました。問1は「items」という「まとめ名詞」を選ぶ問題だったので、少しハードルが高かったようですが、これはセンター試験から継続されている黄金律の選択肢なので、マスターして欲しいですね。問2は、かなり時間を使ってしまったのですが、なぜそうなったのかを説明します。
問題文に第3段落では、とあるので、キーワードを探す位置確認には時間がかかりません。つまり第2段落の後半は、全く読む必要がなかったということです。そして問2のキーワードの「take-out container」は食品ロス問題に関わる何の具体例なのかという問いになっています。ですから、何を主張するためにこの具体例を出しているのかという問題ですね。そこで第3段落の中の「take-out container」を探して、3行目にそれがあることを確認するのですが、それよりももっと重要なことは、「for example」の存在です。逆接の「しかし」の直後に主張が置かれていることは有名ですが、「例えば」の直前にも主張は置かれます。ですから第3段落は、先頭の2行だけを読めば良いことになります。この位置確認こそが最も重要な作業になるんですね。
このゴミを減らすことは環境を助けるとあります。食べ物が無駄にされる場合に、他のものも無駄になる、と書かれていて、それが「例えば」の直前に該当します。この別表現を選択肢に見つけたら、正解ですね。形容詞「other」を見逃してスルーしてしまうと、選択肢③の「additional」がキーワードであることが判断できず、他の選択肢を選んでしまう可能性があります。ですが、消去法で①②④が消去できれば、③を正解にすることができますね。でわ、①②④選択肢を消去する根拠を探してみましょう。
選択肢①には「reusable」というプラスの形容詞が含まれています。「再利用できる」をマイナスに捉えることはないですね。これは消去です。問2の問題文にある「take-out container」はマイナスの名詞です。スーパーやコンビニのレジ袋は、無駄なゴミなわけで、マイナスです。つまり第3段落は全般的にマイナスの英文なんですね。だからプラスの選択肢は、段落の内容に合わないんです。同じ考え方ですが、選択肢④もプラスの内容です。最後に書かれている「save money」は明らかにプラスですから、第3段落には合いません。お金を節約することは、良いことですよね。そこで②あるいは③で迷うことになります。ここから、②を消去するのに少し苦労しました。
廃棄に関わるフリーガン的な考え方には間違いがある、という内容です。この文章全体は、フリーガン的な環境保護論に賛同をしているため、選択肢②のようなフリーガンの意見に反対をするのは、論外ですね。ということで、①②④は消去されます。
正解は③ですが、③をすんなり選ぶのではなく、①②④を、根拠を持って消去することが、受験生の今の段階では重要なことかもしれません。消去法で解くと、時間がかかり、スピード第一主義者にとっては、納得できないかもしれませんが、秋口まではしっかりと、特に第6番は、時間をかける価値がありますよ。