全統予想模試 第5回⑥A④
問4は、要約問題です。最後の段落にヒントはあるはずなので、そこを読んで、選択肢を消去すれば、正解は見つかると思います。ですが、ここは、敢えて、先に選択肢を見て、2択に絞ってから、本文を読もうかなと。明らかに、要約には相応しくない選択肢を、2つくらいは消しておきたいですよね。
要約に相応しくないものとしては、固有名詞ですね。人名や地名は、具体例の中で使われるので、主張からは外れてしまいます。ですが、具体例は読みやすいので、目が追いやすく、頭に残りがちです。ですから、評論文を読み慣れている受験生の中には、具体例を読まない生徒もいて、つまり、「たとえば」の後ろは、無視するんですね。そうすることで、かなり時間の節約になります。ここでは、選択肢①ですね。「Cuzco」は地名です。マチュピチュは、ここのテーマなので地名だからと言って飛ばすのは無謀なのですが、「Cuzco」は無視ですね。このように、要約問題に適さない選択肢のナンバーワンは、固有名詞になります。作成側も、具体例を使って、引っ掛け問題を作るんですね。
それから、③と④も結論としては、正解になりにくいですね。③の「ペルーの経済は、マチュピチュに左右されない。」とありますが、常識的に無理です。ペルーの経済は、観光業に依存していて、マチュピチュはかなり大きな割合を占めていると思うので。「depend on」は「依存する」で暗記していると思います。ですが、記述模試では、「左右される」と書くと、印象が良いと思います。和訳の記述についても、いろんな技術があるので、1月下旬から、国立大学の二次試験の対策をするので、その際に、説明していきたいと考えています。
それから、④の「観光客がマチュピチュに来ないように要請する。」とありますが、これも常識的に無理ですね。ペルーの経済は、観光業に依存していると思います。ですから、③と④は、観光業を否定する内容になっていて、この英文全体のまとめとしては、極めて不適切になります。
それで、②が正解となるので、本文を読む必要がないほど、①③④の選択肢が、簡単に消去できたということです。それだけでは不安な場合は、軽く6段落に目を通して、空港建設が進んでいることを確認してみてください。選択肢だけ見て、3つが消せるほど、1月の本番は甘くないと思いますが、本文よりも、選択肢を重視することは、マークテストの黄金律ですね。
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