EdTechのバリュエーションまとめ
日本の主要EdTechスタートアップについて、バリュエーションをまとめました。
EdTechスタートアップのバリュエーション・ランキング
スタートアップ・ファイナンス・ラボのサイトで上表のランキング表示させる場合はこちら
バリュエーションの前提
EdTechのカテゴライズはサービス内容等から判断
バリュエーションは資金調達リリースおよび登記簿により取得
(出典はスタートアップ・ファイナンス・ラボ)直近バリュエーションは「直近の発行済株式数 x 直近株価」で算出。
ストック・オプション等の潜在株はバリュエーションに含めないため、発行体リリースや各種メディアと評価額が異なることがあります。
EdTechスタートアップの主要ドメイン
atama plus :AIを用いた学習システムで学習塾・予備校サポート
Life is Tech! :中高生向けのIT・プログラミング教育
div / テックキャンプ :プログラミングスクール
Progate :プログラミングスクール
アイデミー :プログラミングスクール
スタディプラス :学習管理アプリ
atama plusの資本政策
今回のランキングで推定時価1位のatama plusにつき、過去の資本政策をビジュアライズしたものがこちらです。
単位:億円
・2018年1月のシリーズAで5億円調達(推定バリュエーション 31億円)
→日本のスタートアップとしてシリーズAで31億円の評価はやや高め
・2019年5月のシリーズBではバリュエーションが100億円を突破
・2021年7月にはシリーズCを行い、前回ラウンドの4倍超となる438億円までバリュエーションが伸長
・初期投資家であるDCMがシリーズB・シリーズCともにフォロー投資しているのも順調なグロースを感じさせます。
・次のラウンドを未上場ラウンドとして実行してユニコーンとなるかもしれないですし、先にIPOを迎えるかもしれません。一般的にはシリーズCで50億円調達はラストラウンドとされる規模感。
EdTechスタートアップまとめ
ランキング6社のうち4社がプログラミングスクールを軸足にしており、EdTechのトレンドをうかがわせます。
一方、ランキング首位のatama plusがバリュエーションとしては頭一つ抜けており、学習塾・予備校のサポートという安定したマーケットでBtoB(塾)toC(受講生)を展開するモデルの優位性が評価されているように見えます。
「AI X 人間の先生」というコンセプトを掲げており、既にある塾の仕組みをディスラプトせず効率化支援のスタンスを取っているところも、大人スタートアップとしてのスマートさを感じさせる点でした。