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JAXA開発中の小型固体燃料ロケット イプシロンSロケットエンジン燃焼試験で二度目の爆発発生!

2024年11月27日作成

REV7

ソフトウエア工房孫風雅です。

ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。

表題の件、皆さんはご存じでしょうか?

地上波のニュースで流れていた様なので、認識されている方が多いかもしれません。

表題の件は2024年11月26日に、宇宙航空研究開発機構:JAXAが、開発中の小型固体燃料ロケットのイプシロンSの2段目エンジンを地上で燃焼させる試験を鹿児島県の種子島宇宙センターで行ったが、異常燃焼が起きて爆発、火災が発生した模様です。

JAXAによると、この爆発で、けが人は出ていないという事の様です。

イプシロンSのロケットは3段ロケットで構成され、各段毎に燃焼試験が行われてきた様です。

JAXAでは第一段ロケットと第三段ロケットの燃焼試験は正常に終了していて、最後に残ったのが第二段のロケットの燃焼試験という事の様です。

ただ、イプシロンSの第二段ロケットの燃焼試験は2023年7月に一度行われており、その際も燃焼試験で爆発が起きていた様です。

従って、イプシロンSロケットは第二段ロケットの燃焼試験に二回続けて失敗したという事になると思います。

しかも、今回は昨年7月の失敗の修正を行った上での燃焼試験であった為、JAXAの調査後の公式説明が待たれますが、余り、イプシロンSロケット開発に良い状況ではないように思えます。

JAXAが二回続けて失敗しているので、インターネットで三段ロケットの二段目のロケットの開発について、その難しさ等を検索してみました。

三段ロケットの第二段目(中段エンジン)の開発は困難が伴うとの事で、その理由として以下のものがあげられる様です。

  1. 構造設計の複雑さ:第二段は第一段との接続部に高い強度が求められ、かつ燃焼終了後には第三段をスムーズに切り離す必要がある。

  2. 熱的・圧力的負荷:ロケットの他の段と比べて高温や振動の影響を受けやすく、材料や断熱技術に高度な工夫が求められる。

  3. 燃焼環境の再現性:試験では真空環境や高負荷条件を地上で再現するのが難しく、実際の打ち上げ環境との違いがトラブルの原因となることがある​。

三番目の理由は燃焼試験では無く、実際の打ち上げで起きそうな感じですが…?

JAXAでは、この問題を解決するために点火器部品への断熱材の追加や設計変更を進めています。また、燃焼試験のデータを詳細に解析し、さらなる改善を図る予定です。このような試行錯誤が小型ロケットの信頼性向上に繋がると期待されています。

十一月も下旬近くなり、寒くなってきた今日この頃ですが、皆さんはどの様にお過ごしでしょうか?

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。

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