詰め将棋2024年版 その11:頭の体操:七手詰め詰め将棋篇
2024年5月14日作成
REV5
ソフトウエア工房孫風雅です。
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。
今回も、より本格的な七手詰めの詰め将棋を取り上げます。
五手詰めからだと二手増えるだけですが、詰め将棋の投稿を始めた頃の三手詰めから考えると、(三手*二)+一となり、三手詰めより倍以上の手数・複雑さになります。
尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。
手筋というのは手数ではなく組み合わせの棋譜筋の数です。(詰み数が大きくなるとそれだけ手筋のパターンや方路が複雑化します)
では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。
講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。
⑪詰め将棋2024年版 問題その11(七手詰め)
今回も、より本格的な七手詰めにチャレンジしてみましょう。
状況:七手詰めです。持ち駒は金と銀が一枚ずつです。3二に銀、4四に香、2五に歩の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が3二の位置にあり、5一に馬(角の成)、2一に桂、2三と3四に各々歩、4五に飛の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します。
2024年版七手詰め 問題その11
持ち駒は金銀一枚ずつで、強力ですが、5一に馬と4五に相手の飛がそれぞれあり、守りが聞いています。(特に5一の馬の斜め筋)
従って、この馬と飛を生かさせずに・守りに生きない様に、詰めさせれるかがキーとなりそうです。
一方、相手玉の周りには、桂と歩が守りを固めています。馬の利き筋を避けながら、詰める事を考える必要があります。
詰め数は五手詰めより二手多く七手詰めで、基本的な考え方は同じと思いますが、然しながら、詰め手数が七と五を超えているので、ジックリ手筋と駒配置・手駒等を確認・検討する必要があると思います。
先ず、ここで考えるのは初手ですが、王手になる事を考えると、以下の候補手が考えられます。
配置済み駒使用の手
3一の銀
4二金(銀成)
2二金(銀成)
4四の香
4三金(香成)
4二金(香成)
2五歩
王手筋無し
持ち駒使用の手
金
4二金打ち
4三金打ち
3三金打ち
2二金打ち
銀
4一銀打ち
4三銀打ち
3三銀打ち
これらの初手候補の内、数手先までザッと考えて、詰められそうかどうかを感触を得て、可能性の高そうな手を先々迄考えて、7手で詰められるかどうかを確認していきます。
以下、詰めに至る打ち手順です。
3三銀打ちで王手
同馬
2二金打ちで王手
同馬
4二金(銀成り)で王手
3三玉
4三金(銀成り)での王手で詰みです。
以上の七手詰みです。
皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。