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2025年王将戦白熱!、第四局は永瀬九段が勝利し一勝三敗に、タイトルの行方は第五局以降に持ち越し!
2025年2月17日作成
REV24
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
地上波のニュースでは、王将戦の第四局開催に触れられているにニュースを当日はあまり講師はみませんでしたので、ご存じの方は少ないかもしれません。(翌日朝のニュースでは藤井七冠の今タイトル戦での初黒星と伝えていた様ですが…)
表題の件、王将戦の第四局は表題通り、永瀬九段が勝利し、2025年の王将タイトル戦は藤井七冠の三勝一敗として次局にタイトル戦の決着は持ち越されました。
以下、王将戦第四局の詳細データです。
2月15日・2月16日 第四局、対永瀬九段、124手で藤井七冠投了、残り2分(永瀬九段残り44分)、先手、角換わり腰掛け銀
いつもながら、対局と同時放映のインターネットでの情報提供動画を見ながら別作業をしていました。
という事で、インターネット上の対局の同時配信動画を眺めていたのですが、初日・二日目と共に、ある意味、あまり大きく評価値・優勢度が変化せず、即ち、両者間を行ったり来たりせず、ずっと膠着状態の様であったのですが、講師は一点だけ気になるアイテムがありました。
それは、何時も、対局中に気にしているアイテムの一つである、両者の残り持ち時間の推移です。
実は初日から、藤井七冠は持ち時間を永瀬九段に比べて1時間以上消費しており、オヤオヤと思って見ていました。
そして、この傾向は二日目も続いていて、大丈夫かなと思いながら、進行を見ていましたが、結局早指しの1分将棋になる直前まで、藤井七冠は持ち時間を消費してしまい、最終的に投了となってしまいました。
一応、藤井七冠が投了に至る、30手前位までは、何方かといえば藤井七冠有利とのコメントやAI判定結果がインターネットでは出ていた気がしますが、最終的には、永瀬九段の勝利となり、永瀬九段が今王将タイトル戦で初白星となりました。
どうやら、識者の方々のインターネット上のコメントを見てみると、今回、藤井七冠は初見の手を永瀬九段に続けて打たれていて、そのせいで、対局後半の強さを発揮できずじまいで敗れてしまったという事の様です。
藤井七冠にとって、今回の先手番での負けは、少し大きな意味を持ってしまうかもしれません。
何故なら、棋士の対局では通常は先手番の方が有利と言われており、何も番狂わせや、アクシデントがなければ、大体は先手側が勝利する確率が高いからです。
事実、藤井七冠も先手番の対局の方が勝率が高いハズです。(インターネットで確認してみると、先手での勝率は8割9分3厘、後手での勝率は7割7分3厘でやはり、先手番での勝ちが多いとのデータが出てきます)
という事で、次局は藤井七冠が後手、永瀬九段が先手となりますので、次局で一般的な勝率通り、永瀬九段が勝利することがあると、藤井七冠の今タイトルである王将の防衛に黄色信号若しくは赤信号が点灯しそうな感じがしています。
尚、次局の王将戦第五局は来月の3月8日・3月9日の両日に埼玉県深谷市で開催される様です。
どうなりますやら、次局が更に楽しみになってきました。
新たな年も、2月も中旬となり、天気予報では火曜日あたりから寒さが戻ってくるとの説明の様ですが、まだまだ春を感じるのは遠い先の事に思える今日この頃ですが、皆さんはどの様にお過ごしでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。