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四文字熟語ドラマ引用編その2

ソフトウエア工房孫風雅です。

ブログ投稿しています。最終版は此方から、ご覧ください。

ところで、皆さんは”桃園結義”、”臥竜鳳雛”、”三顧之礼”、”泣斬馬謖”、”言笑自若”という四文字熟語をご存じでしょうか?また意味や背景はどのくらいご存知でしょうか?

これらの四文字熟語は中国TVドラマである”三国志”を視聴して、エピソードや背景をインターネット上の情報と共に、確認できたものです。

各四文字熟語の読みと簡単な意味は以下の通りです。(背景などの詳細は、後述します)

  1. ”桃園結義=”とうえんけつぎ”=”劉備玄徳、関羽、張飛の三英雄が、張飛の家の桃畑で義兄弟の契りを結んだ事”

  2. ”臥竜鳳雛”=”がりょうほうすう”=”臥している竜と鳳凰(ほうおう)の雛(ひな)の事”

  3. ”三顧之礼”=”さんこのれい”=”真心から礼をつくして、すぐれた人材を招く事”

  4. ”泣斬馬謖”=”きゅうざんばしょく”=”法律や軍の規律を私情で曲げる(適用外と)べきでは無いという事の例え”

  5. ”言笑自若”=”げんしょうじじゃく”=”どのようなことがあっても、平然としている事”

上記四文字熟語の内、”桃園結義”は”桃園の誓い”、”三顧之礼”は”三顧の礼”、”泣斬馬謖”は”泣いて馬謖を斬る”ともそれぞれ読めます。

以下、今回の5つの四文字熟語の背景など、詳細です。

”桃園結義”は、劉備、関羽、張飛の三人が桃園で宴を開いて、義兄弟の契りを結んだ事を桃園結義=桃園の誓いと呼びます。実はドラマの中では桃園の誓いV2が描かれています。それは劉備一行がバラバラになってしまい、流浪する際、先ず張飛と趙雲が再開し、次に劉備、そして最後に関羽と4人が再び、集う事が出来て、張飛が切り刻んだ桃の木の花が咲く林の中で(義兄弟を見失った怒りから)、再び、再開を祝う宴を開き、そこで再度今度は4人で誓いを立てる場面が、ドラマでは描かれていたと思います。

”臥竜鳳雛”は二つの意味(実際は人物)に分かれていて、臥竜と鳳雛は各々以下の様になっています。意味は、極めて優秀な人材が人に知られず、世の中に出ていない事の例えの様です。

  • 臥竜:眠っている龍=諸葛良孔明

  • 鳳雛:鳳凰の雛=龐統

ドラマでは、劉備が滞在していたとある地で有名な名士がおり、その庵の様なところを劉備が訪れていて、そこで、その名士から”臥竜鳳雛”のどちらか一人でも得られば天下を得有られると教えられます。誰なのかを劉備は確認ますが、判らずじまいで、その地域にいた徐庶という賢者を軍師として一時期得て、小さな戦に勝つなど、運勢が上向きかけますが、曹操の横やりで、徐庶は劉備の元を離れて、曹操の軍師になってしまいます(母親が曹操の管轄地内で住んでいたため、ほぼ人質扱いで描かれていました)。ただ、その別れの時に、臥竜が”諸葛良孔明”であることと、簡単には部下としては迎えられないであろうことを含めて伝えます。徐庶の働きで、劉備は自軍の力が格段にUPする事を認知したことから、軍師の必要性を確信していて、軍師を得る事を切望し、後の三顧の礼のエピソードに繋がっていきます。

龐統は各国を流浪して、いろんな国主や豪族を見て歩き、主君を探していましたが、本人が気に入る人物(清廉潔白か若しくは裏がない人物を探していた?)が見つからず、流離っているときに、ある地で劉備の人材登用の告知に応募し、採用されます。本名を名乗っていなかったと思います。県令として赴任後の結果が芳しくない為、龐統を張飛がフォローしに行きますが、相変わらず、酒を飲んでいて、いっこうに埒があきません。ただ県令レベルの仕事を馬鹿にしている龐統が本気を出して、あっという間に、山の様にあった争議届等を処理し、暗算で年末決算/月決算?を行い、正しい数字を諳んじて見せました。この様子を目の当たりにした、張飛は、これはとんでもない賢人だとして、龐統が逃げない様に見張りをその場に於いて、劉備に報告に戻ります。劉備が驚いて、現地に来ますが、龐統はある種へそ曲がりな性格なので、ひと悶着あります(龐統の外見で地方の県令にした劉備を見限ったと言い切り、去ろうとしますが、追加のドラマがその後起きます)。そののち、実は龐統が鳳雛であることを諸葛良孔明から聞いた劉備はなるほどと確信する描写が賢人を紹介すると諸葛良孔明の手を引いて龐統に合わせようとする描写がドラマでは出てきます。

”三顧之礼”は目上(若しくは上位)の者が、才能ある人物に対して、礼をつくして迎え入れる事の例で、他の人とは異なって、特別に優遇し、部下にする事の例えです。

ドラマでは劉備が最初に訪れた時は、確か大雪の日で、臥竜は留守で会えず、次は雨か何かで、やはり留守で再度会えず、三回目は在宅していたが、外出(何かの旅の帰り)からの帰りで休んでいるので直ぐには起こせないとの従者の返答に、関羽と張飛は三度目の為、怒りまくりますが、劉備は軍師の必要性を実感している為、又、臥竜を得られれば天下を得られるとの以前の説明を信じて、起きるまで待つといって、長期戦をもいとまない態度で、懐深く待ちます。結果、諸葛良孔明を部下として迎え、一緒に、その時収めていた地へと向かいます。

”泣斬馬謖”は蜀の軍師諸葛良孔明が、大変目を掛け・期待していた、優秀な部下の馬謖将軍を戦いに向かわせますが、注意する様に指示した内容を無視して(所謂、軍令を無視して)、大敗します。結果、軍規に従って、馬謖の処刑を実行した事の例えです。情に負けず、規則を守って、身内などの身びいきをせず、本来行うべこ事を実行するという例です。

”言笑自若”とは、途轍もない苦痛を受けている時でも、平然自若としている事を言います。関羽が有る戦で矢傷を受けて、伝説の医師、華佗に治療を受ける際、矢じりに毒が塗られていたとやらで、傷口を刃物でえぐり切り取るような、シチュエーションがドラマ内で出てきます。関羽はその際、眉一つ動かさず、囲碁だったか将棋を打ち続けていたといった様に描かれていた気がします。(関羽は華佗の治療の際、傷口側を一瞥もしなかったようにドラマでは描かれていたと思います)

講師は、元々、これらの5つのエピソードを知っていた気がしますが、正式な四文字熟語は初めて認識したものもあります。今回、インターネット上の情報を確認して、あのエピソードはそういう四文字熟語なのかと、理解した次第です。やはり、熟語とその意味を深く知る・理解するためにTVドラマを見ることが有益であると、再度感じています。

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。

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