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2025年王将タイトル戦開幕、第一局は藤井七冠が先勝でタイトル防衛に前進!

2025年1月14日作成

REV11

ソフトウエア工房孫風雅です。

ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。

地上波のニュースでは、王将戦の第一局開催に触れられているにニュースをあまり講師はみませんでしたので、ご存じの方は少ないかもしれません。

表題の件、王将戦の第一局は藤井七冠が勝利し、2025年の王将戦タイトル戦は藤井七冠の先勝で、タイトル防衛に一歩あゆみだしました。

以下、第一局の詳細データです。

1月12日・2月13日 第一局、対永瀬九段、112手で永瀬九段投了、残り2分22秒(永瀬九段残り3分)、後手、相掛かり

いつもながら、対局と同時放映のインターネットでの情報提供動画を見ながら別作業をしていました。

と言いつつも、実は殆どの時間帯で藤井七冠の評価値は永瀬九段より低く(終盤以外はほぼ50%以下でした、30%台の時もあったと思われます)、インターネット上で見つけることのできる解説や解析では十中八九、永瀬九段の勝利との予想をしていました。

従って、第一局は藤井七冠は後手でもある事だし、勝利することは?かなと、半分かそれ以上、次局以降の巻き返しに期待しよう等と勝手に講師は思っていました。

更に、途中、飛車を切るというか、永瀬九段に取られる場面があり、思わず、万事休すと思い、その時点での藤井七冠の優勢度数が50%以下なのを再度確認して、多分敗戦であろうと思い、最終結果だけ見ようかと思って、PCの画面から、地上波の高校サッカーにフォーカスして時間が経過して後、必要なことを済ませて、王将戦第一局の結果を確認しようと思い、再度、第一局のPCの同時進行インターネット動画に目を移したところ、何と、評価値が逆転していて、最終的に永瀬九段の投了となりました。

いったい何が起きたのか?インターネット動画等を調べましたが、最初は意味が解らず、?な状態でした。

そこで、暫く時間をおいて、冷静に状況確認を行ってみたところ、どうも、先の飛車の件は、永瀬九段に取られたというよりは、やはり、切ったという事の様でした。

切ったというのは、対局相手に与えたという意味です。(当然、職業将棋も勝負事なので、タダで与える事はなく、自身の勝ち筋に必要だから切った・与えた、という事になります)

今回も永瀬九段は感想戦で、なぜ負けたのか?と自問自答していた模様ですが、ある意味、圧倒的有利から、大失敗して(打ち手を間違えて)の負けなら納得も出来るでしょうが、普通に将棋を指していて、有利な局面から、気が付いたら不利になっているというのは、やはり、普通は理解できないのではないかと思えます。

逆にいえば、この辺りが、藤井七冠の天才の天才たる所以に思え、要するに我々の様な凡人には見えないものが、藤井七冠には見えているのではないかと感じます。

また、飛車を切ったとき前後の藤井七冠の持ち駒をよくか確認していなかったのですが、その時点で、桂馬や香車があり、後々この組み合わせで、永瀬九段の玉を積ませる手筋・手順が、藤井七冠には見えていたのであろうなと考えると、どこまで深い読みを短時間で行っているのか、不思議でたまりません。

勿論、両者の残り持ち時間を見ると、数分ずつとなっており、如何にしのぎを削った対局かが伺えます。

初日から、研究に研究を重ねて、放った会心の手筋の為、大幅に残り持ち時間を減らした藤井七冠ですが、終わってみれば、ほぼ同じ残り持ち時間となっていて、この辺りも、何時、時間を掛けて集中すべきかを考えて・感じて、将棋を藤井七冠は打たれている様に思えます。

何れにせよ、未だ王将タイトル戦は一局終わっただけで、まだまだ先がありますので、永瀬九段の巻き返しや藤井七冠の圧倒的勝利など、今後も大いに期待が出来そうです。

次局の第二局は1月25日・1月26日に開催される様です。(楽しみです。)

新たな年となり、寒気のせいか、寒さも一段と厳しくなった感じがする今日この頃ですが、皆さんはどの様にお過ごしでしょうか?

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。

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