詰め将棋2024年版 :頭の体操:七手詰め詰め将棋:番外篇その2(三手詰め詰め将棋の振り返り)
2024年8月19日作成
REV6
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
皆さん、当方の詰め将棋関連投稿は、お楽しみ頂いていますでしょうか?
これまで、詰め将棋の題材に対する多少のコメントと詰みに至る手順のみを公開させて頂いていると思いますが、皆さんは、ご自身で詰め将棋を解けるように、なられたでしょうか?
現在、投稿では七手詰めの将棋の題材を取り上げさせて戴いていますが、当初は三手詰めの題材を掲げ、次いで五手詰め、そして現在が七手詰めとなっています。
何度かコメントさせて頂いていると思いますが、七手詰めと当初の三手詰めでは倍以上の詰め手数が異なります。
そこで、現在地点を認識する上でも、過去の取り組みであった三手詰め・五手詰めの題材を再度取り上げて、現在、皆さんが七手詰めに挑戦されている場合は所謂箸休めや現状の詰将棋の力の確認を行えるようにしてみたいと思います。
という事で、今回の番外編では三手詰めの新たな題材を取り上げてみたいと思います。
これまでの投稿で取り上げたものと同じ題材だと意味がない様に思いますので、通常通り日本将棋連盟さんの”次の一手”を引用させていただき、尚且つ、最新の公開詰め将棋題材を取り上げたいと思います。
尚、基本的な考え方やアプローチ方法は既に、三手詰めの投稿時と三手詰め詰め将棋の解き方考察詳細篇の二回の投稿時に既に明記させて戴いていますので、詰め数内の詰め方を明記させていただき、注意点などを付け加える形で追記させていただき、振り返りの一助となる様にさせて頂きたいと思います。
前投稿の最後に、今回は前回よりも難しい題材をとコメントしたのですが、実際に探してみて、その課題そのものが難しいと気が付きました。
というのは、三手詰めなので、手駒があると、その駒を原則使うため、一手消費されてしまいます。
題材の中には手駒が二つ有るものもあり、先手・攻め手の初手と詰め手の三手目を手駒の何方かで王手する、詰めるという事になります。
例え手駒が一つでも、初手か三手目で基本的に必ず手駒を使うことになります。
この点が解っていると、相当にどのように詰めていくかの手筋が限定的になってしまいます。
という事で、手駒無しの題材を今回は選んでみました。(何か未だ簡単に思えてしまうのですが…?)
詰め将棋2024年版 番外編その2(三手詰め)
今回も、初心にかえり三手詰めに再度チャレンジしてみましょう。
状況:三手詰めです。持ち駒はありません。4二と3二に各々飛一枚づつ、4四に歩、3六に桂の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が2三の位置にあり、2二に歩、1一に香の守りの布陣です。相手の持ち駒は、原題では明記されていますが、関係ありませんので、省略します。
詰め将棋2024年版 番外編その2(三手詰め)
先ず、配置されている盤上の先手の駒のうち、王手ができるのは、4二、3二の飛と3六の桂になります。4四の歩は相手玉から離れているため、一手では王手筋はありません。
持ち駒はありませんので考慮対象無しです。
纏めると、以下の様になります。(一手目候補について)
候補一:4二飛
4三飛又は4三龍(飛成)で王手
候補二:3二飛
2二飛又は2二龍(飛成)で王手
3三飛又は3三龍(飛成)で王手
候補三:3六の桂
2四金(桂成)
候補が三つに絞られた時点で、どの手が優位的か検証してみましょう。
以下、各一手の検証内容です。
4三飛若しくは龍 : 飛のままの場合は、3二の飛が取られてしまい、三手で詰められるか?になりそうです。龍の場合は、1二の右隅側へ逃げられ、こちらも三手で詰められるか?な気がします。
2二飛若しくは龍 : 飛・龍ともに、3四へ玉が移動し、その後、4五玉へと逃げられてしまいそうな感じです。
3三飛若しくは龍 : 飛の場合は、相手玉が1の縦筋を伝わって下方へ逃げるため、3手詰めできるかは?です。龍の場合は斜めにも利き筋が一コマ追加されるため、逃げる手は罪に至る手順が見えるため、玉で取るという選択肢しかないように思えます。
2金(桂成) : 同玉となり、そのまま下方向へ逃げられてしまい、3手詰めにはならないように思えます。
検証結果から一手目は自ずと決まり、結果、三手目もある種、容易に指せるのではないかと思えますが、如何でしょうか?
以下、詰めに至る打ち手順です。
3三龍(飛成)で王手
同玉
4三龍(飛成)での王手で詰みです
七手詰めを現在考えられている方々は、この三手詰めの題材を簡単だなと感じられたのではないかなと思うのですが、如何だったでしょうか?
この様に時には簡単な題材を解いてみて、ご自身の成長を感じられるのも、振り返りの一助としては有ではないかと考えます。
既に触れましたように、三手詰めの難しめの題材を見つけるのは簡単ではなさそうです。もし見つかれば、再度、三手詰めの題材で投稿させていただく予定です。
次回は5手詰めの題材で振り返り投稿をさせて頂く予定です。
皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。