
毎年1月26日は、文化財防火デーという事を皆さんはご存じでしょうか?
2025年1月26日作成
REV7
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
表題の件、皆さんは文化財防火デーをご存じでしたでしょうか?
講師的には防災・防火という言葉は、見かけた事がありましたが、文化財+防火(防災)デーというのは、初耳でした。
実は何時も週末訪れている都立殿ヶ谷戸庭園の展示室・資料館で先週なかった掲示ポスターを見つけて、そこに文化財防火デーの告知がされていたからなのです。
また、最近、地上波のニュースで米国ロスアンゼルスの山火事が何度も報道されており、且つ、今年で30年が経過した阪神・淡路大震災の当時の火災の映像もつい最近地上波で流れていたため、火事・火災について、少し、講師自身の注意が向いていた気がします。
という事で、1月26日が何故文化財防火デーなのか等、インターネットで調べてみる事にしました。
インターネットで文化財防火デーをキーワードに調べていると、当然なのか文化庁のホームページにたどり着きました。
以下は文化庁のホームページ上の文化財防火デーの説明引用です。
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文化財防火デーの制定は,昭和24年1月26日に,現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し,壁画が焼損したことに基づいています。
この事件は国民に強い衝撃を与え,火災など災害による文化財保護の危機を深く憂慮する世論が高まり,翌昭和25年に文化財保護の統括的法律として文化財保護法が制定されました。
その後,昭和29年11月3日に法隆寺金堂の修理事業が竣工し,文化財保護行政も確立するとともに,文化財保護思想の一層の強化徹底を図るために普及啓発事業が行われるようになりました。その一環として,法隆寺金堂の焼損した日であること,1月と2月が1年のうちで最も火災が発生しやすい時期であることから,昭和30年に,当時の文化財保護委員会(現在の文化庁)と国家消防本部(現在の消防庁)が1月26日を「文化財防火デー」と定め,文化財を火災,震災その他の災害から守るとともに,全国的に文化財防火運動を展開し,国民一般の文化財愛護に関する意識の高揚を図っています。
昭和30年の第1回文化財防火デー以来,毎年1月26日を中心に,文化庁,消防庁,都道府県・市区町村教育委員会,消防署,文化財所有者,地域住民等が連携・協力して,全国で文化財防火運動を展開しています。
令和6年1月の第70回文化財防火デーでは,西本願寺(京都府京都市)や築地本願寺(東京都中央区)で大規模な防火訓練が行われたのをはじめ、全国各地の文化財所在地で防火訓練等が実施されました。
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この説明を見ると、文化財防火デーの発端は法隆寺の火災による金堂の壁画の焼損の様です。
また、文化財防火デー活動の始まりは昭和30年(1955年)からと思われます。
ただ、講師の記憶が正しければ、一般的に火災関係の予防運動や行事は、会社や学校などでは、秋と春の年二回(3月と11月)の全国火災予防運動が有名であり、文化財防火デーは今一知名度が低い気がしてしまうのですが…皆さんはどう思われますでしょうか?
何となくですが、ワザワザ分けなくても、一緒に運動すれば良いのにと思ってしまうのは講師だけでしょうか?(文化庁と消防庁とで管轄が違うからという事なのでしょうか)
新たな年の1月も既に下旬近くとなり、天気予報では暖かくなるとの事ですが、未だあまり暖かさを感じられない今日この頃ですが、皆さんはどの様にお過ごしでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。