男子全国高校サッカー選手権大会、二回戦での波乱、昨年覇者の青森山田高校、1-2のスコアで初戦で散る!
2025年1月1日作成
REV19
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
表題の件、皆さんは、ご存じでしょうか?
地上波でダイジェストではありますが、青森山田高校の試合の結果が放映されていました。
当日の該当の試合を見られた方はご存じかと思いますが、対戦相手校の高川学園の“トルメンタ”と呼ばれる、ある意味、奇怪な戦術でコーナーキックからの失点を喫した場面が映し出されていました。
どうやら、対戦相手の高校は講師は初めて見た、”トルメンタ”と呼ばれる所謂奇策と思える攻撃で、複数人(画面には4名の選手)が手を繋いで?ゴールポスト前のペナルティーエリアから少し離れた位置で回っていました。
少し、インターネットでこのトルメンタについて調べてみました。
すると、以下の様な特徴がある模様です。
複数人で手を繋いで回転する(インターネットの情報では3人から5人でのサークル作成の記述を見つけました)
サークルは複数の場合あり
回転方向は反時計回り(出てきた説明には反時計回りとありましたが、相手ゴールの右側からの場合と左側からの場合とで異なるのではと思われます)
トルメンタの語源はスペインア語で、意味は嵐
起点はコーナーキック(ある情報ではCKのみの言及でしたが、実際はフリーキックも含まれている様です。実際に試合中、フリーキック時もサークルを複数人で形成する時間が取れるはずなので可能と思われます)
今回、トルメンタの映像を初めて目にした時は、ハッキリ言って、そんな子供だまし通用しないデショと思ったのですが、何と、青森山田高校のゴールにボールが吸い込まれて行き、ある意味、唖然としてしまいました。
ただ、トルメンタを構成していた四人の選手がサークルを形成後、CKが放たれる直前に、回転を解除して四方に散らばります。そしてキックをその四人の中の一人が繰り出しましたが、決まらず、実はその跳ね返ってきたボールを別な選手が蹴って決めたゴールの1点の様でした。
サークル解除後の選手がそのままキックして直接ゴールを決めれれば、強力な策かもしれませんが、所詮、同じ数の選手同士の戦いなので、もし相手チームがゾーンディフェンスでキッチリ守れるチームであれば、目先を変えただけのトルメンタではゴールを奪う事は、そう簡単なことでは無いと思います。
詳しくない方にゾーンディフェンスと対角に位置するマンツーマンディフェンスについて、簡単にご説明すると、マンツーマンディフェンスはその名の通り、守りを選手対選手で守る、すなわち、守りの選手一人が相手チームの選手一人を追いかけまわして、若しくは自由に動けない様な形で守備をすることになります。
逆にゾーンディフェンスというのは、特定の選手に対して特定の守りの選手があたるのではなく、自陣のエリアを分割してそのエリア内に侵入してきた相手チームの選手に対して守備を行うというもです。
従って、ゾーンディフェンスが守備のベースであれば、目先の選手がどう入れ替わろうが、自身の守備するエリアにその選手が侵入してこなければ、自身の守備体制を崩さない、というのがゾーンディフェンスの基本のハズで、今回のトルメンタの様な目先の変化には対応できても良いのではないかと思えます。
どうやら、トルメンタはここ最近出てきた戦術ではないようですので、講師の言が正しいのか?過去の動画などを別途、確認してみたいと思います。
事実、この試合でも、後半では無いかと思われますが、再度、相手チームはトルメンタを行ったようですが、得点には至っていない様です。(当日の試合の相手チームの2点目は青森山田高校が自ら与えたPKからの失点のハズです)
要するにトルメンタという戦法は目先を変える、俗にいう奇襲戦法なので、有ることというか、使う事が事前に解ってしまうと、その効果は半減してしまうと思います。
こんな奇策で失点してしまう今年の青森山田高校は現状はパフォーマンスが悪いのかもしれません。
という事で、今大会までの青森山田高校の戦績をザッと確認してみました。
強いことは強いと依然として思われますが、ただ、Jリーグのユースや同レベルであるハズ?の高校生チーム(各高校)との戦績で、勝ちが多いとは思いますが、負けも、Jのユースチーム及び高校生チームにもしており、昨年の様な圧倒的な強さには2024年のこれまでの戦績では思えませんでした。
皆さま、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。