2024年叡王戦第五局開催、藤井元八冠競り負けで敗戦し、叡王タイトル陥落、保持タイトル7冠へ後退!
2024年6月21日作成
REV14
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
表題の件、第五局で伊藤七段が藤井八冠から勝利を収め、伊藤七段がトータル三勝二敗で2024年叡王戦は終了となりました。
地上波のニュースで、叡王戦の五局開催が触れられていましたので、ご存じの方もおられるかもしれません。
表題の通り、伊藤七段が今期の叡王戦で最後の第五局を勝利し、勝敗を三勝二敗として、叡王タイトル及び将棋メジャータイトルを初獲得しました。
以下、第五局の詳細データです。
6月20日 第五局、対伊藤七段、151手で藤井八冠投了、残り1分(伊藤七段残り1分)、先手、角換わり
藤井元八冠の先手で始まりながら、通常は有利とされる対局で、誠に残念ながら叡王タイトル陥落となりました。(150手台まで指しているので熱戦であった気はしますが…)
午後大分経過するまで優勢判定は互角・有利・不利を両者間で行ったり来たりしていたのですが、午後5時過ぎくらいから、藤井八冠の、残り持ち時間がドンドン減っていき、先に1分の早指し将棋になっていた感じがしました。
その後、伊藤七段も一分将棋になったのですが、それまでの攻めの形が良かったのか、藤井八冠の投了となってしましました。
結構、藤井八冠の自陣深くに伊藤七段に攻め込まれ、藤井八冠も伊藤七段側の陣に攻め込んではいたのですが、どうやら、伊藤七段に見切られたうえで、詰められてしまった模様です。
一応、簡単に棋譜を見てみたのですが、どうして、詰まされてしまう道筋になったのか?、転換点を見つけるには少し、講師にはまだ時間が必要な気がします。(途中まであまり、差が無かった気がしますが、130手以降辺りから徐々におかしくなった気がしますので、その前後辺りから、もっと時間を掛けて見直してみようかと考えています)
伊藤七段に一勝二敗で先行された後、二勝二敗で五分で迎えた第五局だったのですが、残念ながら、藤井八冠の敗戦となり、叡王タイトルを失い、八冠から七冠と後退となりました。
藤井元八冠が再度叡王タイトルを獲得するには叡王タイトル挑戦権をリーグ戦?から戦って、その椅子まで、再度、たどり着かねばならず、結構、時間・年月が掛るかも知れません。
ただ、過去に大山康晴棋士がタイトル陥落後、再戴冠を果たしており、今後の藤井七冠の活躍・奮起が待たれます。
尚、陥落後再戴冠を果たせたのは大山棋士のみで、羽生九段等も陥落後の再戴冠は果たせていない状況だと思います。
概ね、全ての記録を塗り替え中の藤井七冠ですので、タイトル陥落後の再戴冠の記録辺りも、塗り変えていって欲しいものです。
また、一応、他の七冠の防衛が未だ続きますので、直近の棋聖戦に叡王タイトル陥落の影響がない事を切に望みます。
六月も下旬になり、夏の暑さを感じられる今日この頃ですが、皆さんはどの様にお過ごしでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。