SFCスピリッツの創造⑪駒崎弘樹さん

SFCスピリッツの創造第六回特別招聘教授のもう一人は
NPO法人フローレンス代表理事 財団法人日本病児保育協会理事長 全国小規模保育協議会理事長の
駒崎弘樹さん

事業で社会課題を解決する〜フローレンスの闘いの軌跡を通じて〜をテーマに講演してくださいました。

当初は物書きになりたかったという駒崎さん。
だが才能の無さを痛感し
何者になろうかと模索していた学生時代だったと思うと振り返った。

病児保育のきっかけになったのは
ベビーシッターの仕事をしていた母親から
子供の発熱・病気のせいで仕事を辞めざるを得ない親がいると知ったこと。
子供が熱を出すなんて当たり前のことなのに
なぜ当たり前のことでクビにならないといけないのかと
こんな社会おかしくない?と
違和感を持つように。

その話を聞いた大学生当時
ITベンチャーを始めていたものの
本当にこれがやりたいことなのかと思っていたため
じゃあこんなおかしい社会を変えよう、新しい社会を作っちゃおう
というのがきっかけだった。

卒業後にNPO法人を立ち上げた。
立ち上げた当時はNPOが「んぽ」と呼ばれる始末。
茨の道だった。
前例がないから辞めたほうがいいというありがたい(?)アドバイスをもらったものの
病児保育の課題と20人の壁を壊した小規模保育、障害児、医療的ケア児保育に取り組み全国の問題を解決しようと尽力。

みんなも社会を変えられる
特にコロナ1期生、New Normal1期生なんだから
初めてのことに怯まず
どんどん挑戦しよう
初めてのことを生み出して
多くの人を助けて
社会をアップデートしていこう!

とメッセージを残してくださいました。


【番外編】
最終回のディスカッションの質問と印象に残った言葉集

Q.学生時代やったほうがいいこと
A.学生の特権を活かしてやりたいこと全てやる
   失敗してもリスクもない
   学生だから会ってくれる人もいる
 (正忠さん&駒崎さん)

Q.起業する上で起業を学ぶのと実際に起業するのはどっちが大事?
A.学びながら手を動かし実践、実践しながら学んでいこう
 (駒崎さん)

SFC は主体的に動かないと楽しくならない
だから自分から動いて楽しくしよう

未来なんてわからない
じゃあ未来の作り手になろう

人の痛みがわかる人になってほしい(門松さん)

人によって花が咲くスピードが違う
焦らずプロセスが大事
プロセスに嘘つかず誠実になれば必ずそれが結果として帰ってくる(松尾さん)

Q.自分のやりたいことの見つけ方
A.その問いを問い続けることが大事な気がする
 わからないなりに模索
 これかもしれないと試行錯誤するプロセスが今に生きてくなって思う(駒崎さん)
 目の前にあることに全力になろう
 違う景色が見えてきて自分の世界がどんどん広がる(正忠さん)

Q.これからの社会・人材に求められる(突出した)力とは
A.何か一つの技術はすぐに陳腐化する
 その技術を社会の変化に合わせて吸収し学び続けていくメタの力、
 仲間とともに課題を解決していく力のほうが大切だと思う(駒崎さん)
   自らのWellを信じる力
 周りの人の「いい」と思われていることの押し付けではなくそれぞれの、
 自分らしい生き方を実現しよう(正忠さん)

Q.大学内で仲間を作る意味、作り方、変人の見つけ方
A.10年後自分が後悔するかしないかで考えてみる
 自分がコミットするから相手もコミットする
 自分が全力で他者と関われば相手も関わってくる(駒崎さん&正忠さん)

Q.色々やってるし話を聞いてるけど自分のものになってなくてただ漠然と話聞いたなで終わってしまっている
A.その事実に気づけただけすごい
 世の中にはそれにすら気づかず漠然と生きてる人がたくさんいる
 それに気づいてるだけでも成長してる
 ルーティン化していくと難しいことも習慣化できる(正忠さん)

Q.自己肯定感低くて振り返ると成功体験がない。どうすれば?
A.いま500人の前で質問しているという(小さな)アクションが成功体験
 それを忘れないこと、メモしてくこと
 小さな一歩を認めて褒めてあげるこの積み重ねが大事(駒崎さん)
 自分で自分を褒める、自信がないこともある(江渡さん)
 自信のない人の言葉はだれも聞いてくれないし何も生み出さない
 自分の中から生み出す、自分を信じることでしか生み出せないのが自信
 自信のない自分を否定しない
 自分のことを認められるのは自分自身だから(松尾さん)
 出席してるだけで一歩を踏み出してる、それも褒めるポイント(正忠さん)

Q.人に会うときに自分のメリットを出せないので偉い人に会うときどうすれば?
A.若いから若い視点からみたアイディアを100個出してみる
 友達巻き込んで100個アイディア思いついてみる
 こんなアイディアあるんですけど会ってくれませんか?と提案してみる(正忠さん)
 熱量でいく
 著書を全部読んだそれで情報発信したし調べたしその上で話聞きたいと提案して
 みる(駒崎さん) 



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