格好良いとカッコ悪い
はじめに
「かっこいいとカッコ悪いについて考える」
デザインのノウハウは世の中に溢れているが、展示をデザインすることは一体何を指すのだろうか。
レイアウトや音などの環境の要素などを考えることもできるが、大前提、展示デザインは「かっこよくなければならない」のでは?と私たちは思った。
何がかっこよくて何がカッコ悪いのか、普段は直感的に判断してしまうことを私たちはカッコ悪いことを突き詰めることでかっこいいが見えてくるような展示を鎌倉画廊で表現した。
目次
・概要
・企画
・実践
・最後に
概要
最初に、かっこいいとかっこ悪いを突き詰めるために、チームで議論を繰り返した。
そこから、その議論をポスター展示としてどう表現できるかを考え、そして鎌倉画廊で実際に展示を行い、来場者に発信した。
企画
かっこいいものは世の中にたくさん存在していて、私たちはかっこいいもの同士を比較してどちらがかっこいいのかを考えたり、それがかっこよく見える理由を探す。反対に、カッコ悪いものを比較したりそれに対して理由を求めたりすることはなく、カッコ悪いという概念は全て同じレベルである。すなわち、かっこいいは階層化することができるが、カッコ悪さは全て同じ階層にある、ということだ。
実践
今回私たちが行ったことは以下の2点である。
1.ポスター制作
2.りんごを用いた展示
ポスター制作
ポスターを2分割して格好良い部分とカッコ悪い部分を分けて考えて作成した。
かっこいい部分は色を白黒で統一し、文章と写真の幅を揃えた。かっこよくない部分は上記の企画であげた、我々の考えた4つの要素を入れて作成した。具体的には、写真を統一させるのではなく写真をばらばらにおいてみたり、必要のない色を入れてみたりして私たちの考える「かっこよくない」ポスターを作り上げた。
りんごを用いた展示
りんごを置く空間が違うことによってりんごの見え方が変わって見える、というような展示を行った。りんごを置く土台を変えてりんごの見せ方を変えた。りんご良く見せる格好良く見せる方のりんごは、黒のスレートプレートにりんごを置き、カッコ悪く見せるりんごは、芝の上に置かれたザルにりんごを置いた。
最後に
今回の特プロにおいて、格好良いとカッコ悪いについてグループで考え、自分達の中にある格好良いとカッコ悪いの理解を深めることが出来た。
また、ギャラリーにおいて多くの方から意見をいただいたことにより、自分達とは異なる視点を得ることが出来てとても有意義な体験となった。
みなさんも格好良いとカッコ悪いについて考えてみてほしい。
ご清覧ありがとうございました。