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音楽なんてやらなければ良かった in 2021~肩パンと鳥貴族編~

2021年はとにかくアップダウンが大きかった。
2月にTVで楽曲が放送されることが決まり、5月にはTVでライブパフォーマンス、6月にはZepp Tokyoでライブをやった。俺すげえな。

ぼんやりとなんとなく続けている音楽活動的なものが評価されたことを多少は誇らしくも思った。
ことさら、Zepp Tokyoは個人的に思い入れの強い会場で、中3くらいの頃の僕の同級生は「俺はロックスターだから将来Zeppでライブやるよ」と事あるごとに僕が語っていたことを覚えているかもしれない。ちょい恥ずかしい。
余談だが、僕は18くらいの頃まで自分がカートコバーンの生まれ変わりだと本気で信じていた。ジャックパーセルを履き潰していた。

それらの実績に対して「良かったね」「すごいね」と言ってくる人もそれなりにいたが、結果としてそれらを経た後に、それが目に見える形で数字に表れることはなかった(音源は少し売れたけど)。

僕達のことを知っている人間は果たして何人いるのか?きっかけを腐らせただけなのでは?といった思いがループし、夏〜秋頃は音楽なんてやらなければ良かったとひたすら落ち込んでいた。

昨年〜今年にかけてコロナが猛威を振るっていたこともあり、ライブの機会やそもそも人に会う機会が非常に少なかったこともそうしたネガティブな感情に拍車をかけた。
LINEやディスコードなんかで送られてくる、賞賛の声もフェイクにしか感じられなかった(ごめんね)。

話はまた中3の頃に遡るが、僕は同じクラスのとあるサッカー部の奴が嫌いだった。恵まれたフィジカルで周囲を威嚇し、クラスの中心にいるつもりになっているような奴だ。
そのサッカー部が何か冗談を言うと、周りは愛想笑いを浮かべなければならない。僕は愛想笑いができないのでその都度肩を殴られる。何もしていなくても出会い頭に肩を殴られる。水泳の授業ではプッシュされプールに突き落とされる。
身体は弱く、ほぼ毎年ウイルス性の胃腸炎にかかり、ランニングするとすぐにヒザが痛くなり、身長も低く、酒を飲んでは埼玉のよくわからない街で目を覚ます。貧弱の具現化のような存在のくせに、愛想笑いを頑なに拒む頑固なメンタリティを持ち合わせていることが災いし、肩パンのみならずその後も色々と大変なことがあった。
そして、その頑固さや社会性の低さは現在進行形の課題でもある。

いい歳になっても愛想笑いや人に合わせるポーズができない、というかしたくないので、どこのコミュニティにも存在するであろう固有のルールや作法のようなものに自分をチューニングする作業に堪え難い苦痛を伴う。そして居場所がなくなる。当然と言や当然。
それも気分がただひたすら沈んでいった要因の一つでもあるんだろうなと思う。頼れる人間がいなかった。

聴いてくれるファンなどいないし、友達などもいないのだ。

しかしながら、11月~12月頃に状況が一転。
11月には久々にライブができることになり、楽しくやらせてもらった。

アイドルフェス

SNS上では多少の絡みがあった初めましての方が見に来てくれたり、他の演者を見に来たお客さんが自分たちのパフォーマンスを気に入ってくれ音源やグッズを購入してくれた。
12月もライブの機会があり、また、緊急事態宣言が解除されたことがあり飲食に誘ってもらえる機会も増え、人との関わりが増えた。

ライブが終わった後「面白かった。笑った。」と声をかけてくれ、グッズも買ってくれたあなたや、遠方から見にきてくれたあなた、鳥貴族に一緒に行ってくれたあなたがいたおかげで、吐いた弱音が全部嘘になりました。ありがとう。𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽𝑬.
あと、いつもライブに呼んでくれる中村さん。ありがとうございます。
1月もライブをやるので時間がある人は遊びに来て欲しい。詳しくはTwitterなどを見てください。

愛想笑いは多分これからもできないけど、面白いライブをやったり、居酒屋で管を巻いたりはできるので、来年も何卒よろしくお願いします。
年末年始暇なんで誘ってください。

年末年始暇なんで誘ってください。
@magezone(lineのID)

もし中学生がこの文章を読んでいたら、愛想笑いのできない子に肩パンするのはやめよう。マジで。




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