「声優になりたい」と勘違いする貴方へ

はじめまして。

煽りのようなタイトルになってしまってごめんなさい。決して貴方の夢を否定する気はないんです。

最近声優志望の方が凄く増えていると感じています。「アニメが好きだから声優になりたい」という意見もよく耳にします。でも貴方が本当に声優になりたいか、私の失敗を基にもう一度考えてほしいのです。

まず、私がキラキラとした夢を諦めた話しを聞いてください。

私は音楽が好きです。音楽を聞くのが好きで、ギターをはじめました。ギターを弾くのも好きだったので、安直にアーティストになりたいと思っていた時期もありました。

しかしある時、アーティストとして活動している方は、楽器がまだあまり上手ではない時期からオリジナル曲を作っていたと聞きました。

その時に私は、自分はアーティストになるべきではないと悟ったのです。私は自分が好きなバンドのコピーをしているだけで、クリエイティブな事をしている気分になっていましたが、私がしている事はただの「消費」でした。好きなアーティストが作った曲をただコピーし、何かアレンジをしようとか、新しい曲を作ろうという思いは一切無かったのです。

さて、もう一度考えてください。

貴方はアニメを「消費」するのが好きですか?それとも「生産」するのが好きですか?

声優さんのセリフを聞いて、ただマネをするのが楽しい人は、私のように実は「消費」する側の人間かもしれません。

同じ「好き」でも、消費するのが好きなのと、生産するのが好きなのは全然違います。そしてこの違いを理解せずに、消費するのが好きな人が、何かを生産する側に回ったら、きっとしんどい思いをすると思うのです。

「消費」をするのが好きか、「生産」をするのが好きか、きっとこれは個人の性質の問題です。そして、自分が「生産」する側に行けない事を引け目に感じる必要はないと思います。クリエイターとして夢を叶えた人はキラキラして見えますが、好きなものの愛し方、愛の形、距離感は人それぞれです。貴方が消費者だからといって、貴方の愛が生産者に負けている訳ではないんです。

私は自分が音楽を消費するのが好きな事に気がついたので、お給料の高い一般職に就いて、稼いだお金で存分に音楽を消費しようと思います。

そういう幸せの形も選択肢の中にある事を、貴方にお知らせしたくてこのnoteを書きました。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

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