わたしがパンダになった理由
こんにちは。瀬谷なびのカジタです。瀬谷のパンダとしてインスタグラムに登場するようになって以来「瀬谷なび」よりも「瀬谷のパンダ」で覚えて下さっている方が増えました。
ありがたい反面「瀬谷なび」で伝わらない場面も多々。どうしたもんかなぁと思っていたところ、瀬谷なびのロゴデザインを担当してくださった上瀬谷のデザイン事務所「アトリエデコ」の星野さんが新しい名刺を用意してくださいました。
特になにも伝えていなかったのに、パンダをどーんと入れた名刺を作ってくださる星野さん。さすがすぎます!しかもこのゆるいタッチのパンダが可愛い。
この名刺になってから、自分が何者なのかを一瞬で伝えることができるようになりました。(インスタ見てない方には「パンダ好きなの?」って聞かれます。笑)
名刺の自慢はさておき。よく聞かれる質問があります。
「どうしてパンダなんですか?」
「特に理由はないんですけど、パンダがイチバン可愛かったんです。ふわふわしてて、可愛いからこれにしました。」
いつもはそう答えています。でも実は紆余曲折あって、パンダになりました。話すと長くなるのですが、せっかくなのでここに全部書いてみようと思います。
まず1番最初は瀬谷が「横浜のチベット」と呼ばれていることにちなんで「チベットスナギツネ」にしようと思っていました。でも見てたらあんまり可愛くなくて。ラテックス製なので、なんだかぬるっとしてるんですよね。目も虚ろだし。
その次に考えたのは、紅の豚のマルコポーロでした。これはこれでアリかなと思ったのですが、瀬谷と関係ない上に、のちのちグッズ作りたいなと思った時にジブリの著作権(?)とかの問題が大変そう。もっというと、瀬谷なびが設定したペルソナである「30代の子育て中のママ」に好まれるかというと、マニアックすぎるよね~ということでボツ。
あとは、花博にちなんでお花の被り物という案もありました。
でもこちらは、瀬谷なびのペルソナに好まれるかというと…ちょっと若すぎる印象です。若くて可愛い子がこれ被ってTikTokやったらきっと可愛い。しかし三十路にはきつい。
その後も色々探していたところ、現在のふわふわのパンダにたどり着きました。パンダを嫌いな人はあんまりいないし、みんなに愛される瀬谷のキャラクターとして浸透したらいいなと、ほぼ直感で決定しました。
ではそもそも、何かを被ろうと思った理由についても、せっかくなので経緯を書いておこうと思います。
わたしはもともと瀬谷なびを一人で立ち上げて一人で考えて運営していたのですが、伸び悩んでいたころにインスタコンサルの「すぎさん」という方から声をかけていただきました。
当時自分では「人よりもインスタできてる」と思っていたし、なんとなくやっていてもフォロワー1000人は達成していました。その時点で周りからはすごいすごいと褒めてもらうことが多かったんです。
しかしすぎさんは違いました。「正しくやればもっと伸びるのに、これじゃもったいないよ!」「このリール全然基本ができてないよ!!」「コンセプト設計した?」とめちゃくちゃ突っ込まれました。そういうことを言ってくる人は今まで周りにいなかったので、衝撃でした。
そして、瀬谷なびをもっとたくさんの人に知ってもらうために、インスタの運用についてすぎさんのもとで学ぶことになりました。
ところがこの「正しいインスタ運用」というのがめちゃくちゃ大変でした。
まずはアカウントの土台をつくるために、コンセプト設計とペルソナ設計をします。これが結構重たい作業で、数週間かけて「誰に何を伝えたいのか」「何を発信するのか」「なんのために発信するのか」という部分を徹底的に詰めました。
考えれば考えるほどよくわからなくなってしまって、こんな面倒なことやる必要ある?みんなに向けて楽しく発信したらそれでよいのでは?とモチベーションが下がった時期もありました。でもこの土台作りの重要性は今になって痛いほどわかります。この時期に考えておいて本当によかったです。
ペルソナをきちんと設定して、インスタグラムのアルゴリズムを理解したうえで運用することで、コンテンツの質は大きく変わります。
さらに言えば、せっかく質の良い投稿や素敵なデザインの投稿を作っても、アカウントの土台がしっかりしていないとフォローに繋がらないんです。機能のひとつひとつの役割を意識して、一貫性を持たせて点と点を繋いでいくからフォローに繋がる。これを理解しようとしなかったら、瀬谷なびは今ほど伸びていなかったと思います。
実際に正しい運用をするようになって、フォロワー数は伸びていくようになりました。ただ、どうしてもフォロワー数の増加はのんびり傾向。この理由として考えられることはいくつかありました。
①瀬谷に限定するとバズる要素がほとんどない。
②瀬谷に興味を持ってくれる人の母数自体が少ないぶん、フォロワー数が伸びにくい。
③グルメやスポット系アカウントはすでに飽和状態。みんなと同じようにお店を紹介していても印象に残らない。
瀬谷で映えるのはとても難しい。映えスポットがあったとしても単発で終わってしまい、印象にも残らない。結局埋もれてしまう。
なにか一つ強烈なインパクトを残せないかと考えて、最初はアフレコにチャレンジしました。(なるべくキャラ強めで)しかし音なしで見ている人も多く、思っていたよりも反響が得られませんでした。
そこで「音無しで見ても目に留まるように、思い切ってなんかすごく目立つものを被って動画に出演したらどうだろう」というアイデアが浮かびました。
「Youtubeマーケターのおさる」さんという方がいるのをご存知ですか?
おさるのお面を被ってYoutubeをやっている、マーケティング界では超有名な方です。わたしは特別ファンというわけではありませんが、一度見たら忘れない強烈なインパクトのおかげで、本屋さんでおさるさんの本を見かけたら「おっ!おさるさんだ」と自然と親近感を覚えます。
似たような例で言うと、オオカミを被ったバンド「MAN WITH A MISSION」なんかもそうですが、動物だと覚えやすく印象に残りますよね。
そして気づいたのです。グルメ系やローカルメディア、スポット系アカウントで被り物をしている人はまだ誰もいない。そのポジションを取りに行くなら今がチャンスだと。
ただしパンダを被って登場するだけでは「ただの変な人」になってしまう恐れがあったので、ここに「瀬谷を愛し、瀬谷に愛されたいパンダ」というストーリーを加えました。それがこのリールです。
パンダのインパクトに加えて、ストーリー性や想いを発信することで「ローカルメディアとして発信している理由」も伝わり、見て下さった方に「瀬谷なび」の活動を応援してもらえるようになりました。つまり、ファン化にも繋がったのです。
このリールには応援してくださる方や瀬谷にゆかりのある方たちのコメントも続々届き、新たに1500人以上の方にフォローしていただくきっかけになりました。パンダ初登場にして、20万回再生の瀬谷なび初バズリールとして認知拡大に成功したのです。
さらに、パンダ以前はどうしてもリールを伸ばすためにグルメネタに頼りがちだったのですが「瀬谷を愛するパンダ」というキャラのおかげで紹介できるジャンルの幅も広がりました。たとえば瀬谷の植木屋さんのリール。
パンダが出演することで、冒頭やリールの途中にも動きのあるカットを挟み込み、平均再生時間を延ばすことに成功。「行ってみたい!」と思ってくださった方も多く、保存数が多かったので再生数も平均よりも高い数値になりました。
グルメに関しても、パンダとの相乗効果でこれまでよりも再生回数がぐんと伸びました。こちらのお蕎麦屋さんはパンダ以前にもリールに投稿したことがありましたが、そのときの再生回数は1万回でした。しかし「パンダの朝活に密着」というストーリー性を加えて投稿してみたところ12万回以上再生されました。
同じ場所、同じお店でも、コンテンツの質や構成によって見られるかどうか・再生回数が大きく変わるということがよくわかる結果です。
当初はパンダを被ることに抵抗がありました。そもそもわたしは目立ちたいタイプではありませんし、外でパンダは目立ちすぎる。自分で選んで自分で買ったパンダなのに、いざ撮影しようと思うと躊躇。やりたい気持ちと、笑われるの嫌だなという気持ちの狭間で揺れていました。
パンダを購入してから1ヶ月ほどたった頃、すぎさん講座の勉強会があり、そこで改めて「キャラ設定」の大切さを感じました。
キャラが立っている人はファン化ができているし、確実に伸びている。みんな行動している。どうせやるなら思い切りやってみよう!と決めました。
思い立つとそこからは早く、次の日にはストーリーズでパンダ登場を匂わせ。フォロワーさんたちに対して興味付けをしながらパンダ初登場回リールの台本を作り、撮影に出かけ、リールを作成。添削を受けて修正したうえで投稿しました。
思い付きでやっているように見えて、実はあれもこれも意図をもって発信しています。正しいインスタ運用の知識を付けてからは、間違っても無意味なプライベートの投稿はしなくなりました。それもこれもすぎさんのおかげです。
パンダが登場してフォロワー数が増えてからは、PRの依頼もかなり増えました。パンダが紹介すれば認知してもらえるということが伝わり始めたからだと感じています。
瀬谷なびのフォロワー層はほとんど瀬谷や周辺地域の方なので、確実に認知してもらえますし、実際に来店にも繋がります。
ただし、そこからお店や企業のインスタグラムのフォローにも繋がるかというとまたそれは別の話です。
投稿を見た人がタグ付けされたお店のアカウントに飛んでも、そのアカウントが「フォローしたいと思われるアカウントの土台」ができていなければ、フォローはされません。フォローしてもらえるチャンスを逃してしまいます。
紹介した先のことまでわたしがフォローする必要はないかもしれません。
でもせっかく紹介させていただくのであれば、次のステップに繋げてほしい。というのも、インスタは正しく運用すればリピーター獲得やファン化にも繋がるからです。
瀬谷には「運用代行を頼む予算はないから、自分たちで頑張ってインスタを運用している」という事業者さんがとても多いです。頑張っているけれど、しっかり活用できているところはほとんどありません。日々の業務や営業の合間を縫ってやるのだから、仕方のないことだと思います。
超基本的なNG運用で言うと、たとえばいいね周りやフォロー周り。フォロワー数よりもフォロー数が多くなってしまっていたり、そもそも個人アカウントなのか事業用アカウントなのかもぱっと見てわからない状態だったり。
フォローしない判断はほんの数秒で下されます。なので、まずは最低限パッと見た時になんのアカウントなのかが明確であること。さらにその人にとって「有益」な投稿が並んでいることでフォローに繋がります。
せっかく貴重な時間を使ってインスタをやっているのに、認知や集客に役立たないなんて、勿体無いと思うんです。もちろん、楽しければよいとか、見る専門なら全然それでも良いのです。
ただ、インスタ頑張りたい!でもやり方がわからない!という方がいるのなら、正しく活用できるようにサポートしたい。
そんな思いから、現在インスタグラム活用の講座を準備しています。
インスタグラムの基礎を理解し、見てもらえるクオリティの投稿を作成して投稿できる状態➡フォロワー獲得に繋がるアカウントを作るためのノウハウを詰め込んだ講座です。
インスタグラムのアルゴリズムは日々変化しています。毎日インスタに向き合ってコンテンツを作り、現役で活動しているわたしだからこそ教えられることがたくさんあります。これから沢山の人たちが訪れるであろう瀬谷をSNSの力で盛り上げるべく、瀬谷なびの看板を背負い「瀬谷のインスタの専門家」としてお役に立ちたい。
それがわたしにできる「瀬谷を盛り上げる」手段のひとつだと思っています。
インスタ難しい!伸びない!誰に聞いたらいいのかわからない!という方はぜひ、瀬谷なびにご相談ください。かなり濃ゆい内容になりそうなので、年内は講座作りでバタバタしそうですが、年明けにはモニターさんを募集できる流れになったらいいなと思っていますので、興味のある方はぜひ楽しみにしていてくださいね!