オコエ瑠偉への原監督の言葉から学ぶべきこと
Numberの鷲田さんの原監督のインタビュー(https://news.yahoo.co.jp/articles/254ad6c324f568407d3f2104098fbcef53674153)
大変読みごたえのあるインタビューでしたが、特に唸ったのはオコエ瑠偉についての項目です。
―楽天では石井一久監督も手を焼いていた選手でしたが、何を話したんですか?
原監督「何を言ったかというと『おまえさんは日本で生まれて日本で教育を受けて、少年野球から中学校、高校と日本の野球で育ってきた。オレはその姿しか見ていない。根っからの日本人なんだし、そういう気持ちでこれからも接していくよ。だから気は遣わないし、覚悟しとけよ! 』と話をした。もちろん彼の中ではご両親(父親がナイジェリア人で母親が日本人)のこともあると思うし、子供の頃からどこかそういう目で見られてきた部分もあったのかとも思う。彼自身が、それを逃げ場にしていたところもあったかもしれない。でも、それをオレは許さないよ、と。そうしたらニコーと笑っていた。君は甲子園という舞台で活躍して、いまがあるということですよ。それを伝えたかった。いまは本当に楽しそうにやっているよ」
現在どちらかの親が日本人ではない子ども、いわゆるハーフのお子さんは2016年前の時点で50人に1人の割合だそうです。クラスに1人はいるかな。
我々は日本で育った、日本語しか喋れない、日本人である彼らに、奇異の目で見てしまうのが現実です。
東アジア人は特に見た目的な違いは少ないですが、他国、特にアフリカ系の親御さんを持つ生徒は大きく違います。
オコエ瑠偉選手がどう言った環境で、どんな気持ちで成長してきたかは想像に任せるしかないですが、
私たち周りの大人たちは日本人の子に
「そんなんでどうやって生きていくの?」
とたしなめるのに、
ハーフの子に対しては、
「まぁ彼(彼女)はお父さん(お母さん)の国に帰るのかもしれないし」
とどこか一線を引いた目で見ていたことに気づかされたのです。
自分の民族的な排他性をこの原監督のインタビューで実感したので、考えさせられました。
オコエ瑠偉選手がもし今年大きく活躍するのであれば、そこには原監督の接し方があるということはあると思います。
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