巨人中田翔を、考える
衝撃に世間を騒がせたトレードだが、その速度に世間がまだ追いつけていないように思う。それはそうだろう、19日金曜日の朝に暴力行為で公の場に出ることなく謹慎になっていた中田翔のトレード移籍が発表。そして本人の移籍会見を経て一軍練習に参加。翌日の20日に一軍支配下登録と試合出場である。
中田翔選手の起こしたチームメイトへの暴力行為だったり、その謹慎期間が短いだとか、そんな選手を巨人は使うのかとか、そんなことは結局ニュースを知った人がどう感じるかなのだから、好きにすればいいと思う。
巨人ファンにとって肝心なことは2つ。昨年度31本塁打を打った32歳の右の大砲である一塁手(かつては強肩の外野手)がチームに加わったこと、そしてその選手は果たしてチームで活躍できるのか?ということである。
チーム編成上の中田翔
右打ちの主力野手・・・坂本、岡本、ウィーラー、中島
左打ちの主力野手・・・丸、松原、大城、吉川尚、梶谷
梶谷選手は故障中だが、バランスよく並んでいるように見える。
中田翔の守る一塁を守っているのはウィーラー中島、それに北村香月広岡だろうか。しかし香月は左打ちだし、北村広岡の2名は2塁の選手が一塁を守っていると感じてしまう。
それもそのはず、そもそも2021ジャイアンツの一塁はスモークが守はずであり、スモークが上手く行かない際にもテームズを使う予定だったのだ。
その2人が離脱して当初は代打の切り札など控え構想であった中島(39)を使っていた。
そしてこちらも同じくスモークテームズの保険だったウィーラー(35)が活躍。
思わぬ活躍で前半を支えてくれていたが、さすがに2人にも限界を感じていたところでのこの移籍あった。
なおこの8月に新獲得の外野手、ハイネマンも右打ちである。正直可哀想だが彼は中田翔の加入でかなり出番は影響を受けそうだ
打線
中田翔の加入で大きいのは年間通すと20本塁打を打てる長打力のある打者が坂本、岡本、丸、中田翔と4人並ぶことだ。
今の巨人では岡本が30本と1人気をはくも、コロナウイルス感染、不調、骨折などでの離脱があり、次は丸の13本、坂本の12本、ウィーラーの10本、大城の9本と迫力に欠ける成績となってる。(34試合で7本のスモークはやはり凄かった)
中田翔も今年は腰痛や不調で見れる成績ではないが、去年31本塁打と1本差でホームランキングを逃した打者の獲得は打線の迫力という意味では大きい。
1番打者として完成されている梶谷が骨折で離脱しているのは痛いが、TVゲームのようだと言われる打線が出来るぞ。
1松原/梶谷(右)
2坂本(遊)
3丸(中)
4岡本(三)
5中田(一)
6大城(捕)
7ウィーラー(左)
8吉川(二)
巨人の支配下枠
中田翔の無償トレードで巨人の選手数は69となった。最後に駆け込みでトレードまたは育成選手の昇格があるかもしれないが、このメンバーで9月10月、そしてポストシーズンを戦うことになる。