巨人ドラフト、3周年と5周年の区切り

10月2日にドラフト会議が開催されました。

巨人が指名したのは

1 浅野 翔吾 高松商高 外
2 萩尾 匡也 慶応大 外
3 田中 千晴 国学院大 投
4 門脇 誠 創価大 内
5 船迫 大雅 西濃運輸 投

育成ドラフト
1 松井 颯 明星大 投
2 田村 朋輝 酒田南高 投 
3 吉村 優聖歩 明徳義塾高 投 
4 中田 歩夢 東奥義塾高 内
5 相澤 白虎 桐蔭学園高 内
6 三塚 琉生 桐生第一高 外
7 大城 元 未来 沖縄高 投外
8 北村 流音 桐生第一高 投 
9 森本 哲星 市船橋高 投 左

ここからは今年のオフに進む巨人の方針がはっきり読み取れたのですが、それはまた次回。

今回は原監督が復帰した2018年のドラフトから5回目。大塚副代表いわく育成元年の2020年のドラフトから3回となります。それぞれの観点から振り返り、考察していきます。

原監督、第3次政権で5回目のドラフト

2018年、高橋由伸前監督の辞任から始まった第3次政権。チーム状況的には今年に近かったかな?中継ぎ崩壊、先発も揃わず打線も4番岡本以外ガタガタ。

そんな状態で原監督がしたドラフトがこちら

1 根尾→辰巳→高橋優
2増田陸(明秀学園日立)
3直江(松商学園)
4横川(大阪桐蔭)
5松井(折尾愛真)
6戸郷(聖心ウルスラ学園)
育1山下(健大高崎)
育2平井(岐阜第一)
育3沼田(旭川大)
育4黒田(敦賀気比)

ビックリ!外れ外れ1位の高橋優以外は育成含めて高卒ドラフト。4年前なので、この年の高卒は今年の大卒でドラフトにかかった選手と同い年。
この年最大のヒットはなんと言ってもエースとなった6位の戸郷投手。来年は今年の大卒達から世代ナンバーワン投手に挑戦されることになります。
育成指名も1位の山下航汰を初め期待されたのですが、怪我等がたたり、3位の沼田投手を除いてチームを去りました。

チームが2014年ぶりの優勝をした2019年のドラフト。
1奥川→宮川→堀田
2太田3菊田4井上5山瀬6伊藤
育成
1平間2加藤
1年前に続いて2位以外は高卒ドラフト。しかしこの年のドラフトはその後実質スカウト部長であった長谷川氏が更迭されることとなりました。
まぁ指名選手はチームレベルで期待はされてますが、順調とは言えないドラフトです。今のところ同じ年の阪神の下位互換。

コロナウイルスの中で連覇した2020年、ここから巨人のドラフトが少し変わります。
2020
1佐藤→平内
2山崎伊
3中山
4伊藤
5秋広
6山本
7萩原
育成
1岡本2喜多3笠島4木下5前田6坂本7戸田8阿部9奈良木10山崎友11保科12加藤

2年続いた高卒ドラフトから転換。絶対エース菅野投手のポスティングもありましたが大卒投手を3名、社会人投手を1名指名したドラフトです。そして育成選手の12人指名。狙いは、はっきり「4年後のドラフト1位を獲る」と話しています。

そして先発投手の絶対的な枚数も足りず優勝を逃し、なんとか3位が精一杯だった去年の2021年。原監督は契約満了で退任説もありましたが、3年の延長(諸説あり)。そのドラフトは

1位隅田→翁田(大勢 )
2位山田 
3位赤星
4位石田
5位岡田
6位代木
7位花田

育成ドラフト
1位鈴木2位高田3位亀田4位笹原5位鴨打6位菊地7位京本8位富田9位川嵜10位大津

先発6人目がいなかったら上位3人全員投手。そして高卒ピッチャーを下位に揃えた。

そして今年の五年目、どうしても1位の高校生スター浅野の指名が目立つが、2位から5位は大学生や社会人の選手。原監督は初めの2年はチームの核になる選手を指名し、いよいよ収穫となる来年に向けて22~25の年代の選手層を厚くしたように感じる。

2、育成ドラフト

上記に並べたように明らかに2020年からの指名数が増えている。(18年4人、19年2人、20年12人、21年10人、22年9人)
そして20年からの高校生の指名が増えている。
2020年は12人中5名(41.6%)(本指名は2名指名)
2021が10名中5名(50%)(本指名は3名)

2022が9名中8名(88%)(本指名は1名)

本指名で大卒社会人・目玉高校生を指名して、育成で高校生を指名という形になりつつある。
独立リーガーにとってはこれは辛いだろうが・・。

ではその育成指名した選手はどうなっているのだろうか。

まず2020年指名メンバーはその翌年に喜多と戸田が支配下となった。(12分の2)
今年に2年目を終え、いよいよ育成の区切りである3年目に入るが、二軍のローテーションで投げる木下と、1年目にいろいろあったがフィジカルに優れる保科がリードしているか。

2021年指名のメンバーからはこれまた一年目に菊地が支配下登録。(10分の1)
他のメンバーではフェニックスリーグで二軍の1番センターに定着しそうな鈴木が来年の鈴木尚広コーチの復活にあわせて支配下登録されそうだ。甲子園準優勝投手の京本も石田代木らと混ざって汗を流している。

今年育成指名された選手も、唯一の大学生1位松井はまず1年目からの支配下登録は大いにありうる。

とはいえ、高卒選手が支配下登録までいかなければこのプロジェクトは成功とは言えない。来年の今ごろ、「巨人大学」の選手は、どうなっているのか?見守っていきたい。

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