巨人2020ペナントレース前半を振り返る
通常より少ない120試合の2020シーズンで45試合を終えた巨人。本日の時点で27勝15敗3分の貯金12と首位を走っている。
前半戦MVP、五大ニュース、首位を走る5の理由、どういう形でこの前半戦を振り返ろうか迷ったが、素直に「オープン戦の頃と予想が外れたこと」としてまとめたい。
1、鉄壁のリリーフ陣
まずこれだ。巨人の防御率は12球団で最も良く、セリーグの中で最も成績のよいリリーフを揃えている。
だが昨年、いや今年の開始時まで「巨人の弱点はリリーフ」という認識だった。一昨年には崩壊とまで呼ばれていたリリーフを立て直した宮本投手コーチには感服するしかないが、実際どう変わったのか。
現在のリリーフの顔ぶれは以下のようになっている。
勝ちパターン 中川 大竹 高梨 デラロサ
同点 鍵谷 大江
負け大差勝ち 田中豊 宮國 ビエイラ
あくまで暫定だ。デラロサはずっと離脱していたし、序盤の高木京介の奮闘は素晴らしかった。緊急事態にも慌てず中川を守護神として使えたことは大きかった。
しかし去年に比べるとやはり勝ちパターンに輝く高梨の存在が目立つ。去年はここに中継ぎとして田口が投げていた。
2、核が不調でも組める打線
はっきり言うと昨年原監督が作り上げたサカマル岡本(2坂本3丸4岡本)の打線は来年まで不動の存在と思っていた。しかし昨年亀井さんが務めた1番打者の不在やサカマルの不調により崩れてしまった。
しかしそこで原監督と元木ヘッドコーチの作りあげた新しい打線がこれだ。
1坂本2パーラ3ウィーラー4岡本5丸6中島7吉川尚輝8炭谷(大城がキャッチャーの時は7と8は交換)
石井野手総合コーチの指導により復活してきた中島、サメ男パーラも目立つが、何より坂本丸がいなくても3番を打つことの出来るウィーラーが最大のポイントだろう。去年ゲレーロがいたところにそれ以上の形でハマっている。
3、まとめ 前半戦MVPは
さて、もうお分かりかもしれない、私の予想が良い方向に外れた原因、巨人が首位にいる最大の功労者と考えるのは
楽天の石井一久GMである。
勝ちパターンで一回を投げられる左の中継ぎの高梨(まだ28歳)、日本の野球に精通しておりチームを鼓舞する3番も打てるウィーラー。
楽天とのトレードがなければ今巨人はどうなっていたか?想像できないくらい2人は大きい存在である。
これからも巨人は戦いを続けていく中で私の予想を大いに裏切ってくれるだろう。しかし、それが楽しみで仕方がない。