巨人楽天トレードから見る巨人若手投手事情
コロナウイルスの脅威、憂鬱な仕事、雨で野球は流れ、無観客試合が終了しても巨人の調子が良くない。二冠のベルトはバレットクラブに裏切ったEVILが・・・
最後は野球とは関係無いが、そんな悪い流れを絶ちきるようなトレードのニュースが飛び込んできた。
昨月に続き、巨人楽天のトレード第2段、高梨雄平投手と高田萌生投手のトレードだ。このトレードについてはいろいろな意見がある。将来のエース候補だろもったいないと言う声、一軍実績のない高田で高梨を取れるなんて美味しすぎるという声。どちらも間違っていないのだろう。
今回は高梨雄平投手には一旦触れず、高田萌生投手をトレードに出した巨人若手投手事情についてお気持ち表明だ。
どこまでが若手?
プロ野球での若手の定義は難しい。老人だらけの会社では30代でも若手社員だし・・ひとまず今年の大卒ー社会人の新人の年齢でもある25歳以下でくくりたい。
【25】田口 鍬原 古川 ▲谷岡 ▲高井
【24】高橋 ▲ラモス
【23】▲與那原 ▲巽 ▲橋本
【22】大江 高田 堀岡 太田
【21】▲山上 ▲田中優
【20】戸郷 直江 横川 ▲平井 ▲沼田
【19】堀田 井上
沼田が育成のままだなこの表、あと山上は投手辞めたし・・まぁいい。ここで今回トレードされた高田と同じ右腕投手(支配下)だけにしてみよう。
【25】鍬原 古川
【22】高田 堀岡 太田
【20】戸郷 直江 沼田
【19】堀田
二つ上に先発ローテーション候補であり(敗戦処理とは言え)今は一軍で投げている鍬原、去年楽天からトレードで移籍してきた古川
同い年に将来のセットアッパー候補である堀岡、ドラフト2位で今年社会人から加入した九州四天王の太田龍
二つ下に世代ナンバーワンの声もある、今年もう一軍の先発で2勝しているエース候補の戸郷、そして去年の成績はイマイチなものの阿部二軍監督が目をかけ二軍のローテーション投手として鍛えている直江。オープン戦で活躍し支配下を勝ち取ったルックスもイケメンの沼田。なお3つ下の昨年のドラフト1位堀田くんはトミージョン手術で来年までお休みだ。
こう見ると右腕に限定してもなかなか層が厚い。また上の世代にも畠桜井らがおり、少なくとも今年の一軍の戦力になる図はちょっと難しかったのではないか。そして「近い将来・・」と言っても、今年はまたドラフトで高田萌生と同じ世代の大学生が加入してくる。
巨人の事情
高田萌生投手は二軍でも多くのタイトルを獲得した才能ある投手であり、今ブレイクしているDeNAベイスターズの平良のように2~3年後に活躍できる可能性はある。
しかし巨人はその2年3年後を待たなくても同年代に才能ある投手がいて、「今年」のリリーフ投手を優先した。
巨人の損得ではなく、楽天石井GMの言った通り、両チーム、そして両選手がWin-Winになるためのトレードであることをまずファンは願うのがよいだろう。