美少女キャラが主役のガンダム
連休2日目。本日はガンダムエースを購入しました。完全に福田己津央監督の2つのインタビュー目当ての購入ですね。ガンダムSEEDとビルドリアルについてで、SEEDについては今回のシナリオがどう決まったのか、どんな没案があったのか。そしてビルドリアルについてはCGの絵コンテを担当した福田氏が監督と一緒に振り返る内容。どちらを見ても、「やはりこの男はただ者ではないなぁ」という印象。ここ最近のヒット作品に恵まれないロボアニメの凋落というのは、福田監督が仕事をあまりしていなかったというのも大きいと思っています。
さて実はインタビュー目当てでガンダムエースの他の掲載作品には興味なかったので、買う前にネットで丸あげされてないか検索してみたんですよね。結局見つからなかったわけですが、途中で目についたのが「女キャラが主役のガンダム」という是非について。福田監督は私がドハマリした女性が主役のロボアニメ、クロスアンジュを製作したから引っかかったんでしょう。今回は過去のインタビューなどから、福田監督の言葉をお借りして「少女が主役のガンダム」についてお気持ち表明します。
オタクの大好物であるロボアニメとヒロインを組み合わせれば売れるだろうなんて、それでうまく行くほど世の中は甘くないです。
ではどう失敗するのか?これは2つ考えられます。1つにシナリオが上手くいかない、2つに関連商品が売れない。
福田己津央監督がクロスアンジュ(この作品は監督としての参加じゃありませんが)で話していた言葉を借りると
「女性はやれ大義だの、覇道だので戦争を望まない」「ああいう理屈で人を殺せるのは男だけ」
たしかに目的意識はあるんでしょうけど、国と国との戦争を女性キャラクターがやるというのもなんかしっくりこない。
そして男性のいる世界で女性が戦闘でメインにすると「なんで男が戦わないの?」という疑問。女性のみが使えるロボ、そもそも男性の人口が減って女性しか残っていない世界、のように現実から離れた設定にしなくてはなりません。そうすることでガンダムというリアル風ロボット世界から離れたり、余計に世界観が狭まり、閉じた世界のシナリオになっていきます。
また女性パイロットの機体は売れないんです。そりゃ量産機などに比べればいいんでしょうけど。○○品切れ!みたいなのも結局主役ほど生産してないからで、ガンプラを売るための企画であるガンダムで、主役を登場機体が売れない女性キャラクターでやるがありません。
まとめるといっても、上手くいかないと思います。で終わりですね。あと、そもそもガンダムを好きな層が望んでいる話じゃないんじゃないでしょうか。