2025年の新日本プロレス、出会いと別れ

新年が明けてからもうそろそろ3週間が経とうとしています。

新日本プロレスを見始めるきっかけになったのは2020の東京ドーム、KENTAの史上最悪の乱入でした。
そこからWORLDにも加入して追いかけてきたKENTA選手が1.1NOAHへの継続参加を匂わす。
この時点で悪い予感はしていましたが、1.6にて離脱をほのめかすバックステージを行ったのです。

自分にとってはこの5年間付き合ってきたわけなので、まぁ非常に感慨深いものがあります。KENTA選手の自分が見始める前も含めた新日本プロレスでの5年半のベストバウトなどはまた後日まとめるとして、年間最大のビッグイベントである1.4、1.5、そこから続く1.11サンノゼ大会をどう見たのか、お気持ち表明したいと思います。

1.最大のサプライズ

私がどの瞬間に最も興奮したかというと、もちろんAEW、DDT所属の竹下幸之助(KONOSUKE TAKESHITA)が新日本プロレスへの3団体所属を公表した時です。
その後のプロレス誌によると、G1後に新日本プロレスから話があったこと、本人も悩んだ上で「まだ20代で、身体も全盛期の今しかできないことを」とそのオファーに乗ったということです。

竹下本人のメリットとしては、まずAEWのトップであるトニーカーン社長からの評価は上がります。G1出場まではいまいち良い出番が与えられなかったのに、終了後から一気にスポットを与えられたところを見ると選手の供給元でありながら、AEW内部の出世道でもあるといえそうです。

そして新日本プロレスの狙いとしては、外敵の彼が強さの象徴、現在のベストバウトマシーンとして、彼と戦わせることで所属選手の格上げを狙うことになります。
「竹下幸之助とシングル戦を戦ってないのに何を言ってるんだ」というのは自分の中にずっとあり、昨年のG1Bブロックで竹下と戦った9人、辻(2回)、上村、成田、後藤。フィンレー、ボルチン、コブ、HENARE、ファンタズモはやはり戦ってない選手とは違って見えます。(個人の感想です)
特に現在欠場中ですが、辻に遅れて帰国した上村は人気ユニットではないJ5Gに入れられたこともあり、イマイチ跳ねていなかったところにこのG1竹下幸之助戦で大ブレイク。「最も棚橋弘至に近い戦い方をする」という戦闘スタイルや勝利後に言い放った「ストロングスタイルのメシアはいらない、俺がストロングスタイルを守る」という台詞と共に暫定世代トップ評価となったのも記憶に新しいでしょう。
1.4メインでザック・セイバーJr.と戦うも凡戦で"チャンスを逃した"との評がある海野翔太やニュービギニングで彼と抗争するグレートOカーンには(竹下と戦ってないのに何言ってんだ・・)と思ってしまうのです。
現在は大阪でボルチンとのNEVER王座のようなビッグマッチ、新日本プロレスのアメリカ大会でTJPやKUSHIDAといった元WWE勢を倒し、シカゴ大会で棚橋社長と戦うなど、国内ビッグマッチ+アメリカ大会への参戦スタイルになるでしょう。まぁ新日本ファンならジェイ・ホワイトやウィル・オスプレイで慣れてますよね。
ただ彼本人と戦った相手選手の格をグッとあげたG1climaxにはなんとしても出てほしく、竹下本人も「アメリカ在住だからAEWが優先にはなるけど、G1にはなんとかスケジュールを調整して出たい」と話しています。

2.オカダの抜けた穴の答え合わせ

東京ドーム大会の集客は1日目が2万4000人、2日目が1万6000人と発表されていました。正直なところ期待どおりではないでしょう。
1.4と1.5が土日となる7年に1度(うるう年どうなんだっけ?)の格好の機会だったのですが、ちょうど世代交代で選手層や人気が薄い時期と重なってしまいました。AEWもテレビ契約の更新時期と被っていたとかでフィンレーが望んでいたドームでのジェイ・ホワイト戦もないし、タイミングが悪かったなぁというのもあります。
オカダカズチカが話した「チャンスじゃなくてピンチだよ」という面をまさに、感じてしまったのではないでしょうか。
昨年ニュージャパンカップ優勝、G1準優勝、ドームでフィンレーとIWGPグローバルを戦った辻。
アレックスコグリン、ジェイクリーといったタッグパートナーの引退、欠場で度々失いながらカルト的な人気を獲得したゲイブ。
マスターワト、YOH、田口の欠場もあり、多くのチャンスを与えられて最年少でベルトを巻いた藤田。

彼らやザック・セイバーJr.がチャンスをつかんだ一方で、コンディションがずっと悪かったが人気ゆえベルトを任せるしかなかった内藤、もうストーリーキャラもなにもかも迷走し過ぎて良く分からないSANADAなどは新日本プロレスのピンチの象徴となります。
新日本プロレスのオーナー木谷氏も「2024-2025は種を巻き、試行錯誤、育てる時期」と話していました。来年の棚橋弘至引退にあわせて新日新時代を始める予定ということで、そこまではこの世代交代期のワクワクやグダグダを楽しめということでしょう。

従来のヤングライオンとは別に、柔道のウルフアロン選手、他団体のドラゲーのシュンスカイウォーカーには唾つけてる感じもありますね。
その中でKENTA選手のようにここ数年新日本プロレスを支えた選手との別れもあるでしょう。
私は3年前の2022の1.5IWGPUSへビー戦で棚橋のギカラダーハイフライフローを食らって大ケガをしたKENTA選手を見て涙を流し、「KENTAが新日本への出場を辞めるまではNewJapanWORLDを契約しよう」と思ったものです。

そしてついにその時が来たようなのですが、それでもWORLD解約して、NOAHを流しているレッスルユニバース契約しようとはなっていません。(お金はいいけど時間が・・)
こういう私のようなレスラー個人に興味をもって入り口から入り、団体を好きになったファンを作ったこともKENTA選手のすごさや5年半の貢献なのでしょう。
2025年も新日本プロレス、KENTA選手の活躍に期待していきます。

・・そう言いつつ、ひょっこりバックステージで
「だーれだ?久しぶり。また、会えたね。俺が辞めると思った?もう、会えないと思った?(カメラうなずく)んなわけないじゃーん!!んー(キス音)いや、太ってんなぁ!!」
とならないかなーと、夢を見ていきたい。

いいなと思ったら応援しよう!