ある男子寮の話その2

寮の玄関に入ると黒電話と館内放送用?の
マイクが設置してある。
連絡用の黒板や応接用の古いソファーとテーブル
テーブルの横には成人雑誌が積まれており、客人に対するホスピタリティを感じる


人の気配は無いので誰かが通るまで待つことにした。
10分程すると玄関扉が開く音が聞こえたのでとりあえず起立、第一印象を良くするため
ここはひとつ元気良くかつ茶目っ気ある挨拶をしたい…!
先輩の姿が見えたその刹那、
「こんにちは!今日からお世話になります!
好きなAV女優は南波杏です‼︎」と頭を下げて一息で言い切った。
 顔を上げるとそこには高校の野球部時代で2年上の先輩利尻さんが立っていた。当時ポジションも違いあまり話した事は無かったがそういえば以前この大学に入学した人がいたという話を聞いたことが……利尻さんだったのか
 「おう、来たか。お前が来る事は入寮者名簿を見て知っていたぞ」小柄な利尻さんがやけに大きく見える。
 利尻さんは久々の再会に驚く僕をよそに、後から入ってきた2人の先輩に
 「今年のバイト確保しました。」と言った。
 こうして僕はまだ入学もしていないのにバイトが決まったのだった。

 なかなか進まないけどとりあえずその2終了
このままだと入寮行事だけど30くらいいくかも

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