2021/10/7、戦いの日
(この記事では、虫に関するエピソードが記載されています。しかし、僕自身が虫恐怖症なので、生々しい表現や、虫自体の名前などは一切記載しておりません。安心してお読みください。)
人間ならいつかは、戦わなくてはならない日が来る。
それがいつになるかはわからない。
戦いは、悲劇は、いつ起こるかわからないからだ。
突然、平穏な毎日が恐怖に包まれる。
人間は、それを何よりも恐れるのだ。
突然だが、「軍記」という本のジャンルを知っているだろうか。
ほとんどの人は、中学校や高校の日本史の授業で、聞いたことがあるだろう。
有名どころでは、源氏と平家の長きにわたる戦いを描いた、『平家物語』や、鎌倉幕府滅亡後の南北朝時代の混乱を描いた、『太平記』などが挙げられる。
これらでは、歴史における血生臭い戦いや、混乱、そして悲劇がかなり細かく、劇的に描かれているのだ。
この記事では、僕も「軍記」を書いてみようと思う。
え?最近、ヤンキーグループと喧嘩してるのかって??
え?最近、大学と抗争を繰り広げているのかって??
違います、違います。全部違います。
昨日、家にGちゃんが出たんです。
・・・
ん?
おい、そこのお前、
一体、なにがおかしいんだ?
ただの虫だろうが!ってか?おいおい。
俺にとって虫はすべて敵。すべてが殺める対象になり得る。
特に俺の家に出た暁には、絶対に生きては帰らせない。
おい虫どもよ、知り合い全員に伝えるんだな。
「あいつの家、マジでヤバイ」ってな。
ここまでのセリフは全部、読者のみなさまの頭の中で、蝶野正洋さんのボイスで各自再生いただければと思います。
みなさんの家ではどうですか?
奴ら、登場したことありますか??
その時は優しくティッシュでくるんだりするんですか?
あらーそうですか。穏便ですね(^▽^)o
あ、僕ですか?
僕は殺します。(2回目)
自分の家がIHでよかった。ガスだったらたぶん焼いてます。
それぐらい嫌いなんです。
この記事は、2021/10/7の夜23:14から、23:19の間に起きた事件を、かなり詳細に描いたものである。
これは僕と奴の、生死をかけた戦いのドキュメントである。
片方は生き、もう片方は死ぬ。
目を離さずに、ご覧ください。
<「遭遇」~悲劇のはじまり~>
僕は事件の直前、NetFlixを見ていた。
『五等分の花嫁』というアニメのシーズン2だ。
7月から見始めたのに、あまりに大事に見すぎて、気づいたら見終わるのに3か月も経っていた。
シーズン2の最終回は、実に泣けた。
そして今後の展開が楽しみになる終わり方だった。
「ふー、おー、うわー、おわぁーーー」
と、一人で呟きながらパソコンの電源を落とした。
スマホの時計を見ると、もう23時12分だった。
「うわー、もうこんな時間かよ」と思い、シャワーを浴びる準備を始めた。
僕がシャワーに入る際のルーティーンは、①上がった後に切る下着とパジャマ(半袖シャツとスウェット)を先に準備し、②物干しラックにかけてあるバスタオルを手に取り、③すっぽんぽんになり、(記事の特性上仕方ないですが、ほんとすいません)、④洗濯機に脱いだ衣類をぶっこむ。
という、全部で4段階で構成されている。
その後、⑤温水と冷水の蛇口を調整して、ちょうどいい温度になったら、⑥シャワーカーテンを開けて、⑦いざ入水!という感じなのだ。
⑤まではいつも通りだった。
⑤までは普段通り、スムーズに進んだのだ。
⑥に到達した途端、僕の平穏な生活は永遠に破綻した。
僕はその時、iPhoneのスピーカーで音楽を流しつつ、それに合わせて、鼻歌を歌っていた。
たしか曲は、PUFFYの『渚にまつわるエトセトラ』だったはず。
シャワーのお湯の温度を調整する。
車で駆けてこ🎵 キャラメル気分で🎵
「あ、そろそろいい感じかな~~」
はじける気分で🎵
「じゃ、カーテン開けるか~~」
気になるラジオ🎵 w、、、
(Gちゃんと遭遇🎵)
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プギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
え、待って、、、嘘でしょ、、、
嘘だと言って、、、
え、ほんとに嫌だ、、、
寒気と震えがやばい、、、
あ、てか、俺、、、
すっぽんぽんじゃん、、、(ほんとすいません)
人間だからですかね、別にあいつは火も吹かないし、トゲで刺してくるわけでもないのに、無性に不安になりました。
というわけで、とりあえず着衣。
よし、、ここからどうする、、、
とりあえず、いつもの武器を装備することに。
それはもちろん、ゴキジェットですよ。
世界にはたくさんの武器があります。
ファンタジーの世界にもありますよね。
ライトセーバー、魔法の杖、アイアンマンスーツ、、、
全部、すごく強いです。でも、
それらよりも、全然ゴキジェットが強いです。
だって、奴らを確殺ですから。
実は、ちょうど一年前にも、暑い夏の夜に奴が出現したことがありました。
その時もこの武器にお世話になったのです。まぁ、必要以上にジェットしすぎて、空気汚染で僕も死にかけたんですけど。
それぐらい信用している武器を、利き手の左手に、そして右手には、もしも飛びかかってきた暁には、おそらく失神するので、開いた状態の折り畳み傘を持ち、ほとんどドラクエの勇者みたいな状態で、バスルームに突撃することになりました。
<「決戦」~DEAD OR ALIVE~>
ついに戦いのとき。
僕はドアを閉じた状態のバスルームまでたどり着きました。
ぐっと息を飲み、戦いに向けて息を整える。
5分後には終わっている、、、
そう自分を鼓舞しなければ、本当に死んでしまいそうでした。
この時、もう完全に気分はSWATでした。
まだだ、、、まだだ、、、
心の準備が、、、
でも俺がやらないで、、、誰がやるんだ、、、
よし、、、
今だ、、、、!!!!!!
バッ!と、ドアを開けました。
カーテンを開いたとき、奴はバスタブの側面に張り付いていたので、当然まだそこにいるだろうと思い、再度カーテンを開け、そこに向け噴射しようとしました。
しかし、そこにやつの姿はありませんでした。
おかしい、、、
奴はまだ近くにいるはずだ、、、
しかしどこを探してもいませんでした。
そんなはずはない、、、
俺にはわかる。これは罠だ、、、
そう思い、ふと頭上を見上げると、
(頑張ってカーテンのてっぺんまで到達した、
Gちゃんと目から30cmの距離での再開🎵)
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イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(2回目)
アタシ、もうダメ、、、、、、
完全に戦意は喪失したものの、これではダメだと思い、とりあえずそいつに目がけ、残っていたわずかな勇気を振り絞って、大噴射。
結果、奴に毒ガスがクリーンヒットしたのです!!!
しかし、奴も驚いたのか、とんでもない速度でバスルーム内を飛び回りだしました!!
がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ(恐怖)
と叫び、一度退散。すこーしだけドアを開け、中の様子を確認すると、
ほとんど瀕死の状態で、ワナワナと震えながら、奴が洗面台を歩いているではありませんか、、!!
これはチャンス、、!!
と思っていると、ちゃぽん、と奴は溜まっていたお湯の中に投身自殺を図ったのです。
もっと!!チャーーーーンス!!!!
僕は溜まっていたお湯に浮かぶ奴に向かって、ジェットを大噴射しました。マジで7秒ぐらい。
図らずも僕は自宅に、立派な毒ガスプールを誕生させてしまったものの、奴はもう動かなくなっていました。
勝った、、、、、、、、
勝利に酔ってはいましたが、このときもう一つの関門を忘れていました。
遺棄です。
<「不安」~終焉を迎えて~>
どうしよう、、と思い、とりあえず水を流すことに。
風呂の栓を抜き、リビングでお茶を飲んでから、再度バスルームに戻ると、奴の姿が消えていました。
当然だ、、、排水溝に流してしまった、、、
僕は死体を見ないと安心しないタイプ(字面だけだとマジで殺人鬼)なので、途方に暮れてしまいました。
どうすればいい、、、、
はっ!!!と思い立ち、パイプユニッシュを手に取りました。
それの、一度に使っていいギリギリの量を、ドッボドボと排水溝に流し込みました。(オーバーキル)
イメージとしては、どうせ飲きみれないのに、飲み放題のセルフサービスで、子供が大ジョッキにオレンジジュースを注ぎまくる時のと、大体同じぐらいです。
さすがにやったか、、、と思い、ようやく安心してお風呂に入ることができました。
しかし、僕は今後もシャワーカーテンを開くときに、この日のことを絶対に思い出すだしてしまうでしょう。
奴自身は死んでも、奴の記憶が僕から離れることはありません。
こうやって僕に根付いたトラウマは永遠と僕の心を蝕み続けるのです。
お前は、なんて罪な奴なんだ、、、
僕は頭を洗いながら、こう呟いた。
Fin.
以上が僕が体験した戦いの証です。
いかがだったでしょうか。
壮絶な戦いに一応は幕を下ろしましたが、これからもおそらく奴らは、あなたのもとに攻めてくるでしょう。
その時に備えて、武器を準備してください。
そして、強い心を持ってください。
一人暮らしならば、頼れるのは自分自身だけです。
誰も助けてはくれません。
人間と奴らの戦いの歴史は長いです。
これからも奴らは僕らを苦しめるでしょう。
しかし、決してくじけないでください。
いつかあなたの前に、奴が現れた時、
虫恐怖症の男(今年21)が、必死に戦い、そして勝利したことを思い出してくれたら、僕としてもすごく嬉しいです。
敵は虫だけ。僕らは戦うことなく、連携を強めましょう。
ご一読ありがとうございました。
また明日!!!