清竜人、愛してるぜ。(清竜人25,でんぱ組.inc,上坂すみれ,神宿などなど)
世の中には何人も天才がいる。
その天才たちは、生まれつき不思議な力を与えられて、それを使うことを許されているのだ。
彼らはその与えられた力を使って、人々を笑わせたり、魅了したり、泣かせたり、力づけたりしている。
天才は人々から語られ、天才になる。
はじめから天才である人なんてこの世にはいない。人々から「天才だ」と呼ばれて、その人ははじめて天才になるのだ。
だから、天才を「語る」ということは、その人のレガシーを伝えることに等しい。その素晴らしさを誰かに伝えることは、凡人である僕らでもできることなのだ。
そこで今回は僕も、僕なりに、天才を語ってみようと思う。
その男、清 竜人。
< 清竜人との出会い >
清竜人との出会いは、僕が中学生のことまで遡る。
僕は当時(今も好きだけど)、でんぱ組.incが好きで、よく聴いていた。
その元メンバーの夢眠ねむさんのソロ曲、「あのね…実はわたし、夢眠ねむなんだ…♡」が彼との出会いだった。
はじめて聴いた人全員が、なんだこれ、、、って思ったと思う。まっったく同じことを当時思いました。
でも同時に、あまりに聴いたことがないジャンルすぎて、一回聴いただけで、心をがっしりと掴まれて、もう忘れることはできなかった。
余談なんだけど、天才に惚れた瞬間って忘れないよね。その原始体験をずーっと覚えてる。僕だけですかね、、
とりあえず、この曲はお気に入りだった。でも!この時は、作詞作曲が誰かなんて気にしてなかった!未熟だよね~!!!
そしたら、その後すぐに、今度はでんぱ組.inc単体の楽曲を提供した。
それが、『Dear☆Stageへようこそ♡』だった。
知らない男の語りから入るし、セリフも長いし、不思議な曲なんだけど、本当に歌詞がいい。
曲自体もストーリー仕立てで、人生に疲れた男がたまたま立ち寄った店で、アイドルのライブに心打たれ、生活に光を見出す、というドルオタの誕生を捉えた、貴重な音源である。
この曲が好きすぎて、この時はじめて作詞作曲者を調べた。
作詞作曲:清 竜人、、、
謎な男だ、、、自分の声をアイドルソングの中に忍ばせて、自分もその一部になろうだなんて、、、
こんな奴ははじめてで、戸惑ったのを覚えている。
< 清竜人25との遭遇 >
その後、清竜人は自分でアイドルグループを組んでしまった。
その名も、清竜人25。結成時に自分が25歳だったから、25をつけたらしい。今の自分のたった5つ上、、、誰かアイドルグループやりませんか、、、???
このグループのコンセプトは、「一夫多妻制」で、メンバー全員が清竜人の妻という設定だった。
イカれている、、、最高だ、、、
こう思った僕はさっそくいろいろミュージックビデオを見てみることに。
実は、結成してからしばらくして、このグループの結成を知ったので、すでにシングルが3枚出ていた。
ぜひ、1曲聴いてみてほしい。なんなら開始30秒でいい。
なにがすごいかわかるはずだ。
おわかりいただけただろうか、、、???
これを読んでくれているみなさんが動揺しているのが、書いている僕にも伝わってきます。それ、正常です。
清竜人という男には、できるだけゆっくりついてきてくれれば、大丈夫だと思います。
このグループの曲や雰囲気を一言で伝えるとしたら、多幸感。
曲はいいんだけど、なにより清竜人自身がめちゃくちゃ楽しそうなのが最高だし、見ていてワクワクする。
そして、ミュージックビデオでは伝わらないかもしれないけど、夫人たちはかなり歌が下手なのだ。それもいい。なぜかって?知らん。
とにかく、これまでの清竜人は別に一般的に有名なミュージシャンではなかった。(ここまではしっとりバラード系シンガーソングライター→ポップソングも書けるバラエティミュージシャン→打ち込み系のめちゃくちゃポップなアーティスト(この辺から様子がおかしいと言われるようになったらしい)という流れである)一部の音楽ファンの間で知られていたぐらいだったらしい。
しかも、夫人たちはオーディションで選ばれているから、ついこの前まで素人だった人たちだ。
そういう人たちが集まって、アイドルグループをやって、一瞬で人気が爆発するのはさすがにおかしい。
これはひとえに、清竜人の作詞作曲のセンス、そしてこの新しいけど親しみやすいコンセプトのおかげであると言わざるを得ない。
僕は、これをきっかけに清竜人に完全に惚れてしまった。
しかし、このグループはたった3年間で、活動に幕を下ろしてしまう。
発表したアルバムはたった2枚。どちらも本当に素晴らしい。
引き際も見事だった。このトガったコンセプトだと人気が長くは持たないと判断したんだろう。
ちなみに、僕は北海道に住んでいたころ、清竜人25のラストツアー「清 竜人25“メーク♡ラブ♡ツアー”」に参加して、しっかり清竜人と夫人たちと、チェキを撮ってきました。(家宝です)
25の解散後、彼は解散前から行っていた、とあるプロジェクトに活動をシフトする。それは「TOWN」と呼ばれるものだった。
り、り、りゅうじんくん、、、???
どうしたの、、、
この衝撃的なビジュアルではじまった新しいプロジェクトは、客からは一切お金を取らず、その代わりに楽器をすべて客に任せる。マイクと楽器が散乱したステージ上で曲を演り、一つのアルバムを作るというものだった。
正直さ、当時はめちゃくちゃびっくりしたけどさ、今思えば、アイドルとしての一面しか見ていない人が多かった時にさ、こういう活動をして、ビビらせるみたいなのは、今思えばすごくすごくかっこよかった。
変わり続ける、ことの大切さを彼から教えてもらった。
ていうかさ、冷静に考えて、TOWNやってる人と、「あのね…実はわたし、夢眠ねむなんだ…♡」作った人が同じなのがなによりヤバいです。
なにか一つか二つぐらいのことに、ものすっごい秀でている人になりたかったな。俺は四つとか五つぐらいのことが中途半端にできるから、できるだけ絞りたかったな。狭く深くがいいよね、ほんとは。
< 清竜人の提供楽曲を誉めまくるコーナー >
清竜人はアイドルへの楽曲提供をかなり頻繁にしている。
言ってしまうけど、これがね、全部いいのよ。
今回は、3つだけ紹介しようと思う。
1.ねもぺろ from でんぱ組.inc 『ファーストキッスは竜人くん♡ feat. 清 竜人』
曲名がいいよね。入りから最高だぜ。
ていうかさ、可愛い女の子たちに、自分のこと歌わせるために、曲名に自分の名前を入れちゃうやつ。
正直、悔しい。
その手があったか、、、
俺の負けだ、、、竜人、、、
サビの歌詞、マジで最高だよね。
ファーストキッスは竜人くん
女の子なら誰しも願うの
お願い 世界中の全て 射止めて欲しい
シュープリームキッスは竜人と
星屑のように 零れ落ちるわ
さっきから何を言ってるの??
アイドルオタクたちに、是が非でも自分の名前を入れさせない執念に、僕は惚れました。あっぱれ。
MVもさすがにやりすぎ(誉めてる)
二人の脳内映像に、まさかの、自分を送り込む。
クレイジーボーイだぜ、竜人、、、
でも、全然ふざけているように見えないのがいいね。
あとは、自分の顔の像を作らせて、ねもちゃんの隣に寝かせたり、
中盤から本人登場したり、二人に自分を追いかけさせたり、
さっきから俺らは何を見せられてるの?
とにかくすべてが最高なので、ぜひぜひチェックしてみて。
2.上坂すみれ 『ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡』
曲名すごいな!!!(2回目)
この曲、問題作。歌詞はここにあまり書くべきではないと思う。
歌詞はえちえちなんだけど、上坂すみれ、すみぺの丁寧な歌い方(さすがは声優)と、メロディのゴージャスさで、冗談抜きでマジでめちゃくちゃいい曲になっている。ボン♡キュッ♡ボンの歌なのに。
ちなみに、この曲とタモリ倶楽部のおかげで僕はすみぺに出会えました。ありがとうございます。(謝謝)
あとね、ミュージックビデオの舞台セットがめちゃくちゃいいんだよ。
清竜人、すみぺ、そして美術セットの制作者様に拍手。
ただのネタ曲になってほしくない。めちゃくちゃいい曲だよこれ。
あ、あとインタビューもすごくよかったんでぜひ。
この記事で、竜人くんは、「ボン・キュッ・ボン」のことを
「ちょうどいいバランスのドスケベさ」
って言ってて、うんうん、と頷きながら読みました。
3.神宿 『グリズリーに襲われたら♡』
曲名!!!(割愛)
これもほんっっっとうに良い。
神宿はたしかUUUM所属のアイドルだったはず。
すごくいい曲たくさんあります。
この曲自体のテーマは、
「私に何かあったとき、あなたはすぐに来てくれる?」
っていう割とオーソドックスなもの(今考えてみたら、別にオーソドックスでもなんでもなかったわ)なんだけど、
その「何か」を、グリズリーの襲撃にしてしまうセンスって、どこで培ったものなんでしょうか、、、(><)
メロディもいいんだよね。すごくキャッチ-。
これがフェスで遠くから聴こえてきたら、ついつい行ってしまうと思うし、ついついチェキを撮ってしまうと思うんだ。一ノ瀬みかちゃんと。
2:37から2:59のメロディとかすごくいいよ。本当にいい。
ごめん、音楽知識がなくて、いい。とかしか言えないんだけど、伝わればいいな、、、
< 「平成の男」清 竜人 >
ここまで読んでみていかがだっただろうか。
清竜人、なかなか見どころのある男だろう。
最後に、清竜人が2018年に発表した、『平成の男』の歌詞を引用してみようと思う。彼は平成元年に生まれた、「平成の男」であり、そんな彼が平成最後の年に発表した曲である。
僕が本当に好きな歌詞をここに引用する。
平成の男 生きるのは難しい
惚れた女 愛すのも それは一苦労だ
嗚呼 やれ男気など 時代錯誤でしょう
女々しさだけじゃ これまた上手くいかんのです
男も女も誰も彼も 同じ夢見て生きられる
素晴らしき時代に 何が出来る 貴女のために
平成を 俺よりも 逞しく生きている 貴女なら
自分の事 自分だけで きっと守れるけど
嗚呼 俺だけが 俺じゃなきゃ
貴女を守れないと
せめてもの勘違いさせてはくれないか
昭和歌謡にありがちな、「女性に惚れて」系の曲。
でも違うのは、彼は「男らしさ」や「男女平等」、「女性のたくましさ」を、すごく美しく、しっかりと主張しているところだ。
ここで、清竜人についての逸話。
彼は清竜人25をやっていた時、夫人たちの電話番号もメアドも一切知らなかったという。このエピソードからは、彼が紳士的な男であることが伝わってくるが、彼はTwitterで、
こんなことばっかり言ってるから、正直どっちかわからない。
それでも、こうやってアイドルたちと協力して、これほど素晴らしい楽曲たちを作っている。それは、彼が女性たちを心からリスペクトし、その才能に心からの経緯を払っているからだろう。
こういう二面性も彼の良いところだし、人を惹きつける部分なのだ。そんな彼の哲学=フィロソフィーが存分に発揮されているのがこの曲なのである。だから僕はこの曲がすごく好きなのだ。
彼の女性とのプロジェクトばかりを見てきた僕にとっては、彼が「男だからって強くなくたっていい」という力強いメッセージを、珍しく男の子たちへのために発してくれたことがすごく嬉しかった。
だからこの曲は僕にとって、本当に大切なのだ。
清竜人、これからも注目したい。大好きだ。
書きすぎた!!また明日!!