第53話:既婚者が❝優しい❞ワケ
マッチングアプリだけでなくSNSでもオトコと出会っているわたしだが、ようやく自分と相性の良いタイプとそうでないタイプがわかるようになった。
わたしと相性が良いのは「(主に)相手からの拒否によるセックスレスの」「年上の」「既婚者」。
少なくとも5歳、可能であれば10歳くらい離れていると間違いない。
婚外セックスについての云々は別記事で。
そもそも、わたしがオトコに期待するもの
あまりにもモテなさすぎて拗らせた結果、期待するものが極端に少なく、そして極端な内容になってしまった。
<わたしがオトコに期待する3つ>
外見的魅力(清潔感・高身長・好みの顔)
会話力
セックスにおけるマナーの有無
恋愛に発展する可能性を最初から捨ててしまっているので、オトコとのやり取りって「たのしくご飯/お酒で終わる」か「セックスまでいく」かのどちらか。
とすると、性格の良さだの笑いのツボが一緒だの、そんなのは必然的に後回しになる。
その場をたのしむのに良心的な人間か、生理的嫌悪を持たずに済むかというのをお茶なりご飯なりで確認して、その先を考える。
考えられるなら次のステップへ。
かっこつけずに言うと、
「どんなオトコとならセックスしたいか」を考えて、「このオトコとセックスしたいか」を確認するという作業。
でも、だからといって既婚者がこの❝3つの期待❞に絶対に沿えているわけではなく。
では、わたしの中で何が良くてセックスにまで至っているのか。
既婚者であるがゆえの「寛容さ」
既婚者の魅力はひとえに「寛容さ」にあるというのが私の考えだ。
「3つの期待」を外してしまう、もしくは基準値を緩めることができるチートスキルと言っても過言ではない。
そう、彼らは寛容なのだ。
どういうところが寛容といえるのか、それは自分にとってどれほど都合がよろしいのか。
ずばり、彼らが寛容さを発揮するのは、「外見」「年齢」の2つ。
「外見」に寛容である
わたしが一番寛容であって欲しいポイント、それは「外見」。
わたしは冷静に自分をみて言えるのは、お世辞にも美人とは言えないし、スリムでもグラマラスでもないということ。
夜の仕事を探すときと、独身のオトコとのデートや恋愛を楽しみたいときに外見は人権だからとても不便を感じている。
今はルッキズム(身体的に魅力的でないと考えられる人々に対する差別的取り扱いのこと)を排除しようという思想や動きもあるが、他の動物にも共通するものごとの判断基準なのだし無くなることはないというのが一個人の意見だ(個人としてそんなものは綺麗ごとだと思っているし、不利益を被っているものの必要な文化だとも思う)。
独身オトコはオンナを選ぶ時に外見的要素の優先順位が高い!
そして、占める割合が大きい!!
なぜって、気に入ったらそのまま縄張りに入れたいから。
自分の縄張りには見栄えの良いものを置いておきたいというのは、ごく当たり前の感情。
ただ、求めるレベルが高い!理想が高い!!
一方で既婚者はすでにそこはもうクリアしているわけで。
そう、「妻」という存在によって。
その妻が彼の好みのタイプだから、そこは度外視なのか。
その妻が彼の好みのタイプでないから、わたしをよしとしてくれるのか。
いずれにせよ、彼らの中でわたしの外見はさほど問題ではなくなるのだ。
(「こうしてくれたらもっと良い」という希望はあるかもしれないけど)
「年齢」に寛容である
妻(もしくは候補生のオンナ)の年齢を気にするオトコは多いし、当たり前だし、なんなら冷静で現実的な証拠だとすら思う。
だって彼らの目的は「子孫を残すこと」なのだから。
できるだけ良い状態の遺伝子を残すには、女性側も若い方が生物学上良いというのは周知の事実なわけで。
知識としてきちんと持っていなくても、そこは生物的本能で察知しているのかもしれない。
ただし、「見た目年齢」に翻弄されてしまうほどの性能で。
ただ、婚外セックスに於いては子孫を残すことを考えないどころか、「子孫を残したくない」わけであって。
妊娠・出産に適した年齢なのかどうかはあまり重要視されずに済む。
なぜ彼らは寛容なのか?
これは「欲求を満たしたい」ほかに「後ろめたさ」が強く影響していると忍成さんが教えてくれた。
ただでさえセックスはオンナの体への負荷が激しい、それに加えて自分が既婚者であるがゆえに危険を冒させてしまっている。
もっと言うなら、時間や場所の都合に付き合わせてしまっている。
そこに後ろめたさを、また、自分の欲求を満たすのに付き合ってくれる相手の方への感謝を感じる。
…だそうだ。
❝優しい❞のは「寛容」だから
こんなわたしを受け入れて求めてくれて、なんて❝優しい❞のだろうと思う。
その❝優しさ❞は決して恋や愛からくるものではないけれど、普通にしていればNGがでるような外見も年齢も、彼らの寛容さが受け入れてくれる。
それならば、しばらくその寛容さに感謝して、マイナス状態の自尊心や自己肯定感を回復させるのに利用させてもらおう。
それが正しいか云々は、今は置いておいて。
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