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第17話:アイツはわたしに興味がないだけ
「あぁ、アイツはわたしに興味がないんだな。」
そんな悔しい思いをすることは何度もあった。異性として興味を持ってもらえない。良くてワンナイトの相手で、ツーナイトめは無い。「フェラがよかった」とか「めっちゃ気持ちいい」とか感想は述べるし、それは嘘ではないと思う。ただ、彼らにとってそれはプロにさせたときと同じ感想なのだろう。それなら、お金を取ればよかったなと思ってしまうのが正直なところだ。っていうか、お金払ってプロに頼め。
世の女性たちはどうやってにオンナとして、女性として自分に興味を持たせているのだろう。そして、オトコはどこに興味を持ってオンナと関係を持ち、女性と関係を築くのだろう。生物学的に考えれば、やはり「外見」の要素が大きく関係する。「内面」だのなんだのというのは、その後のステップ、人間である証拠なのかもしれない。
わたしの場合、外見にハンデがありすぎる。そのうえ、「自分でできることは自分でしなさい」という教育のもと育ったともなれば、【可愛くない×可愛げがない】というネガティブ最強コンボのできあがりだ。モテなさ過ぎて拗らせてるし。
まぁ、いいや。アプリで知り合ったオトコたちにその辺はインタビューすることにしよう。
そんなやさぐれた状態で観たSATC、シーズン6、エピソード4「えくぼもあばた」。ここで、キャリーの彼氏ジャック・バーガーが辛辣な現実を叩きつけるシーンが冒頭にある。
ミランダがデート相手とキス2回でその日はさよならになったという話に対して、キャリーとシャーロットは「脈ありだ」とミランダを応援する。それに対してバーガーは「彼はあなたに興味がないと思う」「本当に気に入っていたら、翌日の朝が早かろうがなんだろうが、一緒に夜を過ごす」「傷つくのが怖くてとか、駆け引きがどうとか、それはすべて興味がないことの言い訳じゃないのか」と。
ここで紹介しよう。グレッグ・べーレント、SATCテレビシリーズの脚本家。彼はよほどこのメッセージを届けたいらしい。
女性から支持の低い作品として有名な映画『そんな彼なら捨てちゃえば?』をご存じだろうか。グレッグ・べーレントはこの作品の脚本家でもある。
この原作名は『He's just not that into you』、和訳すると「彼はあなたに興味がないだけ」である。日本人は洋画ポスターとキャッチコピー、邦題をつけるのが本当にへたくそだけど、これは本当に上手につけたなぁと思う。『そんな彼なら捨てちゃえば?』じゃないとおそらくプライド富士山な日本人女性はこの映画を観なかっただろう。
でもこの作品ほど女性が観るべき作品は無い。一人で、あたたかい紅茶か緑茶と一緒にじっくり観るのだ。なんなら、ノートをとりながらでもよい。オトコの言い訳を書き出し、「⇒」を付け、その後こう書き足す「それはわたしに興味がないだけ」。
以前、「モテは演出なのだ」と自分で述べた。それに則って考えれば、「アイツ」に対する演出が間違っていたか不足していたのだ。はたまた、アイツの趣向と違ったのだ。頭で理解はできる。ただ、気持ちの処理が追い付かないだけ。
この気持ちの処理が遅ければ遅いだけ拗らせて、変な深みにはまって、余計な言動をとってさらにアイツの興味の枠から外れていくのも理解している。ただ、気持ちの処理が追い付かないだけ。
アイツはわたしに興味がないだけ。
自分に自信がつけばとても良い気持ちの切り替えスイッチで、
拗らせてる現段階では非常に落ち込む呪いのようなフレーズだ。