【テキスタイル】国内外で注目！「 岡山デニム」
こんにちは！
ソーイングスクエア管理人です。
先日、岡山県に行ってきた友人にお土産にと頂いたこちら。
「岡山デニム」！！！
デニムといえば、以前はアメリカなど海外のイメージが強かったですが、近年、デニム好きな方々やメディアで耳にする機会が増えた「岡山デニム」。
今では「岡山デニム」は世界的に注目を集め、デニムファンからの人気も高まっています。
今回は、国内外からデニムファンが注目する「岡山デニム」について、ご紹介していきたいと思います。
【岡山デニムとは】
名前の通り、岡山県で作られるデニム生地やデニム製品の総称が「岡山デニム」です。
岡山県の中でも井原地区（井原市周辺）と児島地区（倉敷市）の両地域から生産されるデニムの総称を「岡山デニム」とすることが多いです。
岡山は国産デニム発祥の地なんですよ～
そしてその品質の良さは国内だけでなく、世界的にみてもトップクラス✨
「岡山デニムの歴史」
倉敷市の南端に位置する児島は、古くから綿花の栽培が活発に行われていたため、繊維の町として知られていました。
井原地方は、江戸時代に藍の栽培が活発に行われたことから藍染織物が活発に生産されてきました。
江戸時代には、刀の柄に巻く真田紐、明治・大正時代には足袋の生産で全国的に有名に。
昭和に入ると厚地の藍染錦織物が大量生産されるようになり、その丈夫な性質から学生服の生産が盛んになり、「学生服の町」として1963年にはピークを迎えます。
その後、学生服の生地が合成繊維に変わったことで、学生服の生産は減少に転じていきました。
それに代わって台頭してきたのがジーンズです。
日本にジーンズが入ってきたのは、1923年に起きた関東大震災の際に、海外からの支援物資の中にジーンズが入っていたのが最初と言われています。
戦後には闇市で出回っていたそうですよ。
1960年代に入るとジーンズの輸入が始まりました。
しかし当時のアメリカのジーンズは、生地が硬く、履き心地があまり良くなかったため、より履き心地のよいデニム生地を追求していく中で、ウォッシュ加工（洗い）の技術が岡山で誕生し、初の国産デニムの生産が始まりました✨
これが岡山デニムです。
【岡山デニムの魅力】
1．高品質
まずはなんといってもその品質の良さ。
岡山デニムの特徴として、製品作りのほとんどの工程をその地域で完結することができるという点があげられます。
製品づくりの工程は、紡績→染め→織り→裁断→縫製→加工となりますが、岡山には各工程を専門にする工場があります。
それぞれが連携することで、他では簡単に真似のできない高品質で安定した生産が可能になっているのです。
2．藍染の技術
この地域では古くから藍染織物の生産が盛んだったこともあり、職人の技を駆使し染められた岡山デニムは、天然藍ならではの美しい青色です。
また、糸を染める際に、わざと中側を染めずに白く残す「芯白」という染色技術は、海外でも非常に高い評価を得ています。
この染色技術によって、デニムを履けば履くほど経年変化を楽しむことができ、その色落ちの仕方を味として、自分だけのデニムとなっていくのもまた魅力です。
3．セルヴィッチ(赤耳)
セルヴィッチとは、赤耳とも呼ばれる生地の耳（生地の端）のこと。
その独自の風合いや存在感、生地が柔らかく履きやすいことから、デニム好きな人々に人気が高いデニム。
そのセルヴィッチデニムを織る旧式のシャトル織機の現存数自体が少なくなっている上に、それを扱う熟練の職人も少なく手間もかかるため、希少性が高い日本製セルヴィッチデニム生地は世界中で高い人気を誇っています。
4．職人の技
「岡山デニム」が人気であることにはさまざまな理由がありますが、やはり一番の要因は【職人の技】でしょう。
数百年にわたる長い年月の間、この地域で培われてきた職人さん達の知識や技術や経験、いいものを作りたいという情熱やプライドが、この地域に代々継承され続けていることが、【岡山デニム】が世界的に注目される大きな要因だと思います。
以上、今回は【岡山デニム】についてご紹介してみました。
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した「岡山デニム」発祥の地である岡山県倉敷市は、
倉敷ジーンズミュージアムやデニムストリートなど、近年観光地としてもとても人気があります。
品質のよいデニム生地やデニム生地を使った製品もたくさん販売されているそうですよ。
一度遊びに行ってみたいですね～
友人からお土産に頂いたデニム生地も大事に使います～
何を作ろうか悩みますね😅
また作ったらご紹介しますね～
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